SSブログ

ふたりはともだち☆ [絵本]

Kenのお散歩へ行ったら、前方から歩いて来る人が途中で何やら下を見て立ち止まり、ぶつぶつ言いながら通り過ぎて行った。
人が見ているものというは、何となく気になる物で、皆が見ている所まで来た時、何を見ているのかと下を見たら形が良くわからず、よぉ〜く目をこらして見てみたら・・・・

カエル!!
それも、大きなゴツゴツしたカエル。

あまりカエルに詳しくないけれど、あれはイボガエルなのかガマガエルなのか。

人が近づいても動かない。
左後ろ足が伸びきっていたので、もしかしたら怪我していたのかも。
あまり良く見ると眠れなくなってしまうと嫌なので、深く見ないで通り過ぎてきましたが、何で道の真ん中へ出て来たのか・・・・。
暖かいから陽気に誘われてしまって、もしかしたら自転車に当たったか引かれたか。
ここら辺は、遊歩道が広く繋がっていて、車は入って来れなくなっているのでとても住みやすいところですが、その代わり自転車が多いので、引かれちゃったのかもしれない。

その後のカエルがどうなったのか分かりませんが、ガマガエルの様なカエルを見て、ある絵本を思い出しました。


「ふたりはともだち」

IMG_2333.JPG

ちょっととぼけた感じのがまくんと、友達思いの優しいかえるくんとのお話。
この本は、多くの人が知っていると思います。
読んでると、この2人のやりとりが漫才みたいで思わず笑ってしまう。
このお話の中に「おてがみ」というお話があって、そのお話は学校の教科書にも載っているとか。

「おてがみ」というお話は、がまくんが来るはずもない(来るかどうかもわからない)お手紙を毎日家の前に立って待っている姿を見て、かえるくんががまくんにお手紙を書いてカタツムリくんに配達を頼み、がまくんと2人でお手紙が届くのを待つお話です。


そのおはなしが、教科書に載っているんです。
とっても良いおはなしだと思うんですが、私はちょっと疑問。

私は、図書館で読み聞かせをしていた時、自分の中で注意していた事がありました。
一つは、言葉をはっきりと話すこと。
それから、自分の意見を押し付けない。
おはなしの解説をしてはいけない。
(いるんです。おはなし読みながら解説してしまい、このおはなしはこういうこと言ってるのよって、大人の意見を押し付けるような読み聞かせする人が)

それぞれ、お話の作者自身が読む人に、伝えたい事はあると思います。
でも、おはなしから読んだ人がどんな事を感じるかは、読んだ人の自由だと思うんです。
たとえ、作者が伝えたかった事とは違っていても「○」だと。
まぁ、余程違っていたら話を聞いてみたりしますが・・・・


このおはなしを、授業の題材に使うとすると、子供達にはどんな事を教えるんでしょうね。

「優しさ」とか「思いやり」といったところでしょうか。
この「思いやり」と「優しさ」というのは、とても難しい。
多分、学校では相手を思いやる優しいカエルくんの行動を、子供達に教えるのかもしれない。

でも、どうなんだろう。
「思いやり」と「優しさ」は、相手の為に自分が何かしてあげるだけなのでしょうか?
相手に対する「思いやり」と「優しさ」の形は一つではないです。

この「おてがみ」では、自分にお手紙をくれる相手がいないと分かっていても、お手紙が欲しくて毎日待っているがまくんにかえるくんがお手紙を書いてあげました。
確かに、それもカエル君の「思いやり」であり「優しさ」だけど・・・・

でも、お手紙が欲しければ、待つばかりでなく、自分からお手紙を書いて相手あげる事をすればお手紙がもらえるという方法を教えてあげる事も、がまくんへ「思いやり」であり「優しさ」でもあると私はおもうんです。


折角良いおはなしですから、学校の授業でどの様に勧めて行くのか(行ってる)は知りませんが、沢山子供達の意見を聞いて、楽しい授業になっているといいなぁと思います。

今子供達に足りないのは、物事を深く考える事ではないかと思うのです。
いじめにしても自殺にしても、想像力をもち物事を深く考える力があれば、もう少し良い方向に行くのでは・・・・と思う私です。


何か、硬い話ですみません。(^^;)





nice!(16)  コメント(10)  トラックバック(0) 

nice! 16

コメント 10

ナビパ

思いやりや優しさは簡単のようでむずかしいのかな。。。
でもいつも思いやる心や精神は持っていたいと思います。
例え役に立てなくても。。。
by ナビパ (2013-03-08 19:01) 

Mie

ナビバさん

「思いやり」とか「優しさ」というのは、よく親とか先生って子供に言うんです。
でも、その形についてちゃんと話している親とか先生ってあまりいないのではないでしょうか?
教材は、とても良いもの使いながら活用の仕方がどうなのかな?なんて思ったりします。
答えは一つではないということを、子供達に考えさせながら答えを引き出して行ってほしいです。

役に立たない思いやりや優しさなんてありませんよ。
ただ、相手の状況に合った思いやりや優しさだと、きっとその先に繋がるだろうと思います。(^^)

違うかなぁ〜(^^;)

by Mie (2013-03-08 20:39) 

わんわん

Mieさんの紹介して下さる絵本はいつも素敵なお話ですね。。。
この「ふたりはともだち」の内容も子供達にすごく良い影響を与える素晴らしい絵本だと思います。
想像力を働かせて相手の気持ちを思いやる事は人生の上で一番大切な事ではないでしょうか。。。きっとこの絵本が子供達の成長過程に役立つ物になってると思います!!
by わんわん (2013-03-09 00:01) 

Mie

わんわんさん

この「ふたりはともだち」という本は、短編でいくつか入っているんです。
シリーズものなんですよ。
「おてがみ」というお話から、思いやりや優しさと言う気持が芽生える事を期待しつつ、今は何でもメールでサッサと物事を終えてしまいますが、誰がに「お手紙」を書くことの意味や、その手紙をもらった時の感動やわくわく感などを子供達に伝えられたらいいですよね。(^^)

「手紙」って、出す方も貰う方も時間がかかりますが、その分書き終えてポストへ入れた時、その手紙を読んだ時の相手の顔を想像するとわくわくします。
手紙を貰った人は、ポストから自分宛の手紙を見付けた時って、やっぱりわくわくして、お手紙読んだ後の心がほっこりするって言うのは、メールでは味わう事はできない、手紙ならではのもの。

学校では、そっちの方を教えたいのかもしれませんね。

相手への思いやりや優しさ、想像力、お手紙の素晴らしさ、この本から学ぶ事は盛り沢山。

私は、絵本て人生を生きて行くために必要な事を教えてくれる物で、人生で一番最初に目にする教科書だと思っているんです。

今は、絵本を教科書に取り入れたりしますが、それだけ絵本には大切な事が沢山書かれているってことなんでしょうね。


私の紹介する絵本を、喜んで頂いて嬉しいです。
ありがとうございます。(^^)


by Mie (2013-03-09 08:43) 

小梅姉

自分の意見を押し付けない、おはなしの解説をしない。
いろんな考え方はあるとは思いますが、私は賛成です(^^)
子供たちの、自由な発想を大切にしたいです。
私は、読書は苦手なんで、ここでの紹介を楽しみにしているんですよ。
by 小梅姉 (2013-03-09 16:20) 

Mie

小梅姉さん

楽しみにして頂いて、ありがとうございます。(^^)
そう言って頂くと嬉しいです!

絵本を書く時、テーマはありますが読んで感じ取った事がテーマ違っていてもそれで良いと思ってます。
大切なのは、読んだ絵本から何かを感じることですから。
ただ、学校の教科書に載せるとなると、その自由な発想が損なわれてしまいそうでちょっと心配に思うのです。

本当、子供達の自由な発想を大切にして欲しいです。(^^)

by Mie (2013-03-09 22:06) 

ふゆもえ

想像力、イマジネーション、確かに最近の子供達は
ちょいと欠けてるかもしれませんね。
かくいう私も最近想像するコトをサボッてますーー;
カエルが気になったトコからお話がふくらんで、
Mieさんの想像力はたくましいですねv
by ふゆもえ (2013-03-10 16:55) 

Mie

ふゆもえさん

たくましいですか?
ありがとうございます。
「たくましい」なんて言われた事ないので・・・・喜んでいいんですよね?
でも、「想像力」は大切です。
ふゆもえさんも、想像力たまに使って下さい。(^^)


by Mie (2013-03-10 20:05) 

SHINOBU

同じお話しを読んでも、みなそれぞれ考えたり感じたり・・・それぞれ違うんですよね!押し付けたらダメですよね~

優しさや思いやりって、自分の考えることよりも相手により変えていってこその優しさや思いやりだと、私は思います。
みんなに同じことをしても、優しさやおもいやりにはならない・・・
それぞれの相手にそれぞれのことをしてあげれるかどうか??のような気がします。

難しいですね。。。
by SHINOBU (2013-03-11 23:33) 

Mie

SHINOBUさん

そうなのよ。
思いやりと優しさの「形」は、相手の状況によって変わって来る。
傷ついている人に優しく慰めの言葉をかけてあげるのが思いやりかと言ったらそうではなく、その人が何で傷ついているのかによって対応は違います。
同じ事で悲しんだり苦しんだり失敗したりしない様に、今傷ついている人に対して、厳しい事を言う事は一見残酷な様に見えても、未来的には同じ過ちを繰り返さなくなるのですから、そういう優しさと思いやりもあると私は思っています。

昔なんですけど、長く付き合っていたお友達がいて、その人の悩みをいつも聞いてあげていたんです。
ある時、そのお友達は相手を指摘するばかりで、相手がどういう思いでいったかを考える事をしていないと思い、いつもは彼女の側にたって話を聞いていたものを、相手側の立場に立って話をしたんです。
別に彼女を責めたわけではなく、ただ人と話していて自分の意見と違うと相手が悪いと思うのは友達を無くす事にもなります。
常に、「自分と意見が違う=敵」みたいに思っては、何よりも自分自身がつらいですから。

でも、彼女から帰って来た言葉は「Mieさん、優しくないね」でした。

ホント、難しいです。


因に、その彼女とは今付き合っていません。
彼女が離れたのではなく、私のほうがそういう彼女と付き合う事に疲れてしまいました。(^^;)


by Mie (2013-03-12 07:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。