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大切なことは・・・・☆ [読書]

うちの娘は、小さい頃から活字を読むことが大好きで、どんな物でも活字が書いてあれば読んでしまう。
そう、チラシでも何でも。
熱を出して寝ている時でも、黙って寝ていることが嫌で、お買い物した時お店から頂いていたチラシを隅からすみまで読んだりしているので、結構雑学的な知識もついたりして・・・・
あっ、もちろん本も沢山読みます。
なので、図書券や図書カードを頂くと、すっごく喜んで即本屋さんへ行って本を買ってきていました。
そんな娘は、昨年卒業論文を書く為、読む本はすべて専門書ばかり。
さすがに、専門書ばかり読み続けていると普通の本が恋しくなるらしく、昨年の暮れ辺りには「あぁ〜もう普通の本が読みたい。」と愚痴っていました。
が、先日卒業論文の発表も終わり、やっと普通の本が読める状況になりました。

そして、普通の本を我慢し、専門書を読み続けて来た結果、卒業論文は優秀賞を頂けることに。(^_^)

そんな話をしにママの部屋にやってきた娘。
ママの本棚を見て、「ママのおすすめの本は何?」と聞いてきました。

私、ブログに本を紹介させていただいてますが、娘にも楽しかった本はすすめてきたんですけど、ずっと相手にされなかったんです。(⌒-⌒; )
まぁ、娘にしたら卒業論文を書くのに大変なのにそんな悠長に専門書以外の本を読む余裕などあるわけないじゃないって思っていたんだと思います。

やっと、時間に余裕が出来て、ママのおすすめを聞いてみようと思ってくれたようです。

でも、今は失敗したと思っているかも。
私、嬉しくてまだ読み終わる前から「これいいよ。」「これは、楽しいよ。」って次々に本を出してくるものだから、娘・・・・少々苦笑い。
でも、同じ本を読んでいると、本の話ができるので楽しくなっちゃいますよね。(^_^)☆



さて、今回紹介する本ですが・・・・

突然ですが、皆さんが小さい頃、「自分はもらいっ子ではないか」又は、「拾われた子ではないか」って思ったことはないですか?

私は・・・・

あります!!

父と母が、姉のことばかり大切にしている様に思えたり、近所のおばさんが姉が父と母によく似てかわいいなんて言ってるのを耳にし心を痛め、「私は、お父さんとお母さんの子供じゃないのかも」なんてよく思ったものです。

そして、こんな思いを持っている私に、母は「あなたは、橋のたもとで拾ったの」なんて言ったことも。
そんな小さい頃傷ついた話をパパにした時、パパも「あぁ〜言われた。僕の場合は橋の下だったよ。」と。(笑)


子供の時って、ちょっと叱られたりした時に、「橋のたもと」とか「橋の下」とかで拾われたことになってしまうんですね。

今思えば、どう見ても私の顔は母に良く似ているし、姉とも電話の声が良く似ていると言われます。
自分でも、鏡に写る自分の顔を見て「姉に似てる」と思ったりするので、間違いなく私は父と母の子供のようです。(笑)

って、なぜ急にこんな話をしたかと言うと、今回紹介する本が、正にそんな話なんです。

その本の題名は「卵の緒」

IMG_1345.JPG

小学四年生の育夫は、自分は拾われた子ではないかと疑問を抱く。
育夫にはお父さんはいなく、お母さんとの二人暮らし。
おじいちゃんとおばあちゃんに、自分が拾われた子供ではないかという疑問を投げかけると、何となく歯切れの悪い返事。
疑惑は大きくなる。
そんな時、学校で「へその緒」の話を聞く。
そして、お母さんに「へその緒」を見せて欲しいというと、お母さんが持って来た薄く模様の入った和紙でできた箱。
その箱は、先日食べた紅白饅頭の入っていた箱だった。
その箱を開けると、中に入っていたのは・・・・

何と・・・・卵の殻。

育夫は、「これは卵の殻でしょ」というと、お母さんは「母さんは育夫を卵で産んだの。」という。
お母さんが真面目な顔をしていうのだから、そうかもしれないと思いつつも、「へその緒は、親子の証だって先生が言った」といい、自分とおかあさんの証は卵の殻なのかと聞くと、おかあさんは「まさか」という。
そして、「証っていうのは、物質じゃないから目に見えないものよ」という。

普通のストーリーだと、自分が拾われた子だと思ったら、流れとしてそれまでの生活が一転して、親子関係がギクシャクし、暴力や涙とか悲惨な状況に発展していくもの。
ところが、この「卵の緒」では、そういう流れはなく、淡々と日々が流れていくんです。
普通の毎日が・・・。

ある日、お母さんが郁夫との関係について話をするんです。
それは、とても驚く様な話ではあるんですけど、郁夫はその話を素直に受け入れる。

その時の話は、ここでは話さない方が良いと思うので、もし読んでみようと思われた方のお楽しみにしておきましょうね。(^_^)

でも、私はこの本を読んで思った事は、家族とか親子というのは決して血の繋がりだけではないということ。
大切なことは、親が子供を「好き」である事。
子が親を「好き」である事。
「好き」という気持ちがとても大切なことで、血が繋がっているとかいないなんて事は、そんなに大きな問題ではないのかもしれないと思いました。


今は、自分の産んだ子供なのに、殺してしまう世の中。
自分が産んだ子供なのに、「好き」という気持ちがなかったんでしょうね。
とても悲しいことです。


人間と動物を一緒にしていいかどうかはわかりませんが、動物に対してだって実際に自分が産んだ子ではないし、当然血の繋がりなんてないけれど、こんなに可愛いと思い愛おしく思えるのは、やっぱり「好き」という気持ちがあるからなんですよね。(^_^)☆

「好き」って気持ち、とても大切ですね。







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コメント 6

きなこもち

お嬢さん卒業論文無事に終わり
優秀賞すごいですね!
おめでとうございます(*^_^*)

私も言われましたよ~(笑)
私も橋の下だったです!
うちは姉と一回り年が違うので
親にも姉にも言われたから…
結構小さいときは信じてたな~!

好きって事ホント大切ですね。
何か…親が子を子が親を好きって
言うのも普通だし当たり前って
思っていましたが…
そうじゃないことってあるんだなぁ
と最近の事件とかを見ると思います。
自分より弱いものや小さいものを
愛しいと思ったり大切にいたわったり
する気持ちもなくしたくないなぁ~!

またまたステキな本を紹介して
下さって(*^_^*)
前のが考えさせられる…
重い本だったので…
やっと読み終わったので…
次はこの本読んでみまーす!!
いつもありがとうございます。

by きなこもち (2015-02-10 08:51) 

Mie

きなこもちさん

ありがとうございます。(^_^)☆
私の血が繋がっているけれど、私は優秀賞なんてもらいませんから、「血」って全然関係ないんですよね。(笑)

うふふ。
きなこもちさんも、言われましたか。
「橋の下」派なんだ。(笑)
でも、なんで「橋の下」とか「橋のたもと」なんていうのでしょうね?
生命の誕生と死は、「川」の存在ってあるみたいですが(本当かな?)そんなことから「橋が出て来るのかしら?
桃太郎さんも「川」が関係しているものね。

何故、拾いっ子は「橋」の近くなのか。
誰が言い始めたのか、結構そんなことが気になったりします。(^_^)


そう。
今本当に、我が子を平気で殺してしまう人が多くて驚いてしまいますが、それは「好き」ではないからというよりも、自分が産んだことで自分の所有物的感覚が強くて、自分が産んだから何をしてもいいと思っているのではないかと思ってしまいます。


「好き」って気持ち、本当に大切な感情ですよね。
人を愛する心に、「好き」という気持ちはとても重要で、「好き」と気持ちがあれば、どんな状況でも乗り越えていけるような・・・・
子育てって、本当に大変なんですけど、でも「辛い」を口にする前に「好き」「大好き」って口に出して子供を抱きしめていたら、だんだん子供を愛おしむ気持ちがそだってくるんじゃないかと思うんです。

犬育ても、いたずらばかりされて「もう(*`へ´*)」なんて思うけれど、抱っこすると可愛くて「でも好き!」ってなっちゃいますものね。
だんら、一緒に暮らしていけるんですよね。(^_^)


「あん」読まれましたか?
ちょっと重いというか、難しいですよね。
私は、二度読み直したんですけど、正直答えを出せませんでした。
でも、この世の中にはそういう方が居る事を知るという事は必要で、ちゃんとした答えは出せないまでも、考えてみることは大切ですよね。

「卵の緒」はすぅーと読めます。
でも、ある意味血の繋がりというものを考えてしまうかもしれません。
この本、話が二つ掲載されていて、二つ目の話は異父兄弟の話。
初めの話とは違って、ある意味血の繋がりのある異父兄弟が突然二人で暮らすことになるんです。
血の繋がりのないもの同士、繋がりのあるもの同士とい条件が違っても、やっぱりそこに「好き」という気持ちがあるってことはとても大切なんだと思わせるような話でしたよ。
そして、一緒に食事をするってとっても大切だということも感じさせてくれます。

きなこもちさんが、また楽しんで読まれることを願っています。(^_^)
by Mie (2015-02-11 16:31) 

ナビパ

娘さん無事に卒論も終わったのですね。お疲れ様でした。
やはり母娘 本好き親子で同じ話題が話せるのは嬉しいでしょうね。d(^_^o)
by ナビパ (2015-02-11 19:22) 

Mie

ナビバさん

ありがとうございます。
ナビバさんの息子さんも、卒論終えられたのでしょうね。
お互い、子供が社会へと旅立つ時が来て、ホッと一安心ですね。(^_^)
娘と共通することは、揉め事は嫌い。
何事にも平和主義で・・・・という事なんですが、本の好みというと似ている様で、微妙に違っていたりします。
なので、私がおすすめしても、全てを受け入れてくれるわけではないですが、今回は結構受け入れてもらっていて、読み終えた本の感想も聞けたりしましたが、読んでいる最中でも今こんなところで、こんな事思ったなんて話してくれます。
ちょっと嬉しい時間です。(^_^)☆
by Mie (2015-02-11 21:28) 

ぼたもち

卒論で優秀賞とはすごい!!(*’v`丱)☆+   
おめでとうございます♪
by ぼたもち (2015-02-12 08:06) 

Mie

ぼたもちさん

ありがとうございます。(^_^)
やっと、卒業です。
思い出が出来てよかったです。(^_^)☆
by Mie (2015-02-12 15:45) 

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