ツバキ文具店☆ [読書]
昨夜は、突然携帯から緊急を知らせるアラームが突然鳴り響き、「エッ!?」って思う間もなく、足から突き上げる様な感覚の後グラグラと揺れ出し・・・・地震です。((((;゚Д゚)))))))
文は、ママの座っていた椅子の下へ潜り込んで来ました。
昨日は、娘は仕事がお休みで、パパは帰宅が早かったので、家族全員が揃っている時に起きた地震だったので、家族の心配をせずに済みまししたが・・・・恐かった。
こんなに、地震ばかり起きて東日本の復興もまだまだ途中で、先日の熊本地震もこれから復興に向けて頑張らなくてはいけない今、東京オリンピックなんて出来るのか・・・・というか、やっていいものなのか・・・・と思うのは私だけなのかなぁ〜
さて、この所忙しくてゆっくり本を読む時間がなかったのですが、先日やっと読む時間が出来たので、今日は久しぶりにその本の話をしたいと思います。
ところで皆さんは、毎日「字」を書いてますか?
今は、会社で書類を作るにしても、誰かに連絡するにしてもPCか携帯が主流の為、ペンを持って自分の手で字を書く事って少なくなりましたよね。
それに、PCで文章打ってプリントした物はきれいですから。
だから、年賀状なども殆どがプリント。
自筆で書かれている年賀状は、なかなか見られなくなりました。
でも、それって何となく悲しいというか寂しいというか、相手を感じられないんですよね。
書類ならば、内容が読みやすければ良いので、相手を感じられる必要はないけれど、手紙は文章と書いた人の自筆からその人の気持ちが伝わってくる。
どんなに、字に自信がなくても手書きは大切な事ですよね。
私は、小学校へ入学し、文字を書き始めた頃から字を褒められてきました。
社会へ出てからも、字を褒められて居ました。
私が社会へ出た頃はまだPCは普及されていなくて、あってもワープロくらいでした。
そのせいか、大切な書類や企業宛の手紙などは、まだまだ手書きが多く、その為よく代筆を頼まれたりすることが多かったです。
後輩で、私の字が好きだと言って私の字を真似て書いていた子がいましたが、本人の私が自分の字かその後輩の字かわからないくらい、その後輩は完璧に私の書く字にそっくりな字を書く様になったんですけど、それってすごいですよね。
私は、字を褒められてきたけれど、人の字を真似ることはできなかった。
でも、私の字を真似ることができたってことは、その後輩は私なんかより字が上手なんだって思うんです。
あっ、自分が「字」を上手に書くって事、別に自慢しているわけではないんです。
今でも、知人や人に頼まれて手紙を書く事があり、私の手紙を貰った人はすごく褒めてくれるんですが、正直自分では、なんでここまで褒めてくれるのかわからないくらい、自分では上手という自覚はなく、ただ字を書く事は嫌いじゃない。
相手の方を考えて、文章を書き進める時はとっても楽しい。
そして、文字を書く道具を探すのも大好き。
「何とかは、筆を選ばず」って言葉がありますが、私は筆をバリバリ選びます。
って事は、決して私は字が上手って事ではないんですよね。(笑)
でも、素敵な筆記用具に出会うとすごく嬉しい。
素敵な筆記用具に出会うと、誰かに手紙が書きたくなる。
もし字を書く事が仕事にできたら、楽しいかもしれないなんて思ったり。
先日、新聞を見ていたパパが「あっ、ママが好きそうな本が出たよ。」と言って、見ていた新聞を私の方に差し出してくれ、見るとそこには「確かに、面白そう。」と言って、早速その本を買ってきました。
その本は・・・・
「ツバキ文具店」
ツバキ文具店は、鎌倉に有り店主は雨宮鳩子。
通称、ポッポ。
ポッポというのは、言わずともお分かりでしょうが鳩子の鳩からポッポ。
ツバキ文具店は、ポッポのおばあさんが営んでいたお店で、ポッポはおばあちゃんの亡くなった後、この店を引き継いだのです。
ポッポは、自分のおばあさんを「先代」と呼ぶ。
ポッポは、おばあちゃんに育てられた。
おばあちゃんは、小さいころからポッポを厳しく育ててきた為、ポッポにとっておばあちゃんと呼ぶにはどこか親しめないところがあったのでしょう。
だから、おばあちゃんではなく「先代」と呼んでいたようです。
ツバキ文具店は、文房具を売る店ですが、それだけではなく「代書屋」もやっているのです。
その為、ポッポは小さいころから先代に「字」の書き方を厳しく躾けられてきたんです。
そして、先代が亡くなった後もポッポは代書屋をしている。
代書の依頼は様々。
お得意様への年賀状や暑中見舞いは当たり前ですが、その他に昔好きだった人へのラブレター、謝金依頼に対しての断り状、離婚の報告、絶縁状など。
そんな、依頼された手紙の代書を書きながら、ご近所の方々とのふれあいを交え、ポッポの成長を辿って行く。
「代書屋」って言葉、昔聞いた事がある様にも思いますが、でも実際にどんな事するのかは良く知りませんでした。
今はないと思いますが、昔は「宛名書き」のアルバイトがありましたが、代書屋もそんな感じなのかと思っていましたが、本の中の代書屋はそんな単純なものではなかったんです。
依頼の内容によって、依頼者の身になって依頼者が書く様な文字で手紙を書くんです。
文章は、何とかなるにしても文字まで依頼者に近い文字っていうのは驚き。
正直言って、本を読み始めた時「代書屋って、楽しそう。今もあるのなら、私もやってみたい。」なんて思ったんですが、読み進むにつれて・・・・「無理」って思いました。
全身全霊の代書屋は、俄ではできない仕事と思いました。
(読んでいて、先に書いた私の字を真似た後輩は、きっと代書屋になれるなぁ〜なんて思った私)
でも、それぞれの手紙を代書いる時、手紙を書く紙やペンそれとインクの色までも考えるんですけど、それは楽しそうなんですよね。
本の中で、昔の恋人へ手紙を書く時に選んだペンが、私も持っている佐々木定治郎さんが生みだした「ガラスペン」で、ガラスペンの歴史とかガラスペンの特徴、そしてガラスペンにインクが染み込んでいく時の様子や書き味から注意しなくてはいけない事など、同じガラスペンを持っていて実際に使っているものでしかわからない文章があるんですけど、読んでいてあんなに感動した事はなかったです。
その他にも、手紙の書き方の説明や薄いインクを濃くする方法とか、本当に読んでいて楽しかったです。
「代書屋」さんに興味のある方やペンや紙に興味のある方、また鎌倉が好きな方、一度読んでみてはいかがでしょう?
とっても楽しい本でした。(^_^)☆
今度、私は本の中に出てきた、伊東屋のオリジナルボールペン「ロメオNo.3」を見に行こうと思ってます。
文は、ママの座っていた椅子の下へ潜り込んで来ました。
昨日は、娘は仕事がお休みで、パパは帰宅が早かったので、家族全員が揃っている時に起きた地震だったので、家族の心配をせずに済みまししたが・・・・恐かった。
こんなに、地震ばかり起きて東日本の復興もまだまだ途中で、先日の熊本地震もこれから復興に向けて頑張らなくてはいけない今、東京オリンピックなんて出来るのか・・・・というか、やっていいものなのか・・・・と思うのは私だけなのかなぁ〜
さて、この所忙しくてゆっくり本を読む時間がなかったのですが、先日やっと読む時間が出来たので、今日は久しぶりにその本の話をしたいと思います。
ところで皆さんは、毎日「字」を書いてますか?
今は、会社で書類を作るにしても、誰かに連絡するにしてもPCか携帯が主流の為、ペンを持って自分の手で字を書く事って少なくなりましたよね。
それに、PCで文章打ってプリントした物はきれいですから。
だから、年賀状なども殆どがプリント。
自筆で書かれている年賀状は、なかなか見られなくなりました。
でも、それって何となく悲しいというか寂しいというか、相手を感じられないんですよね。
書類ならば、内容が読みやすければ良いので、相手を感じられる必要はないけれど、手紙は文章と書いた人の自筆からその人の気持ちが伝わってくる。
どんなに、字に自信がなくても手書きは大切な事ですよね。
私は、小学校へ入学し、文字を書き始めた頃から字を褒められてきました。
社会へ出てからも、字を褒められて居ました。
私が社会へ出た頃はまだPCは普及されていなくて、あってもワープロくらいでした。
そのせいか、大切な書類や企業宛の手紙などは、まだまだ手書きが多く、その為よく代筆を頼まれたりすることが多かったです。
後輩で、私の字が好きだと言って私の字を真似て書いていた子がいましたが、本人の私が自分の字かその後輩の字かわからないくらい、その後輩は完璧に私の書く字にそっくりな字を書く様になったんですけど、それってすごいですよね。
私は、字を褒められてきたけれど、人の字を真似ることはできなかった。
でも、私の字を真似ることができたってことは、その後輩は私なんかより字が上手なんだって思うんです。
あっ、自分が「字」を上手に書くって事、別に自慢しているわけではないんです。
今でも、知人や人に頼まれて手紙を書く事があり、私の手紙を貰った人はすごく褒めてくれるんですが、正直自分では、なんでここまで褒めてくれるのかわからないくらい、自分では上手という自覚はなく、ただ字を書く事は嫌いじゃない。
相手の方を考えて、文章を書き進める時はとっても楽しい。
そして、文字を書く道具を探すのも大好き。
「何とかは、筆を選ばず」って言葉がありますが、私は筆をバリバリ選びます。
って事は、決して私は字が上手って事ではないんですよね。(笑)
でも、素敵な筆記用具に出会うとすごく嬉しい。
素敵な筆記用具に出会うと、誰かに手紙が書きたくなる。
もし字を書く事が仕事にできたら、楽しいかもしれないなんて思ったり。
先日、新聞を見ていたパパが「あっ、ママが好きそうな本が出たよ。」と言って、見ていた新聞を私の方に差し出してくれ、見るとそこには「確かに、面白そう。」と言って、早速その本を買ってきました。
その本は・・・・
「ツバキ文具店」
ツバキ文具店は、鎌倉に有り店主は雨宮鳩子。
通称、ポッポ。
ポッポというのは、言わずともお分かりでしょうが鳩子の鳩からポッポ。
ツバキ文具店は、ポッポのおばあさんが営んでいたお店で、ポッポはおばあちゃんの亡くなった後、この店を引き継いだのです。
ポッポは、自分のおばあさんを「先代」と呼ぶ。
ポッポは、おばあちゃんに育てられた。
おばあちゃんは、小さいころからポッポを厳しく育ててきた為、ポッポにとっておばあちゃんと呼ぶにはどこか親しめないところがあったのでしょう。
だから、おばあちゃんではなく「先代」と呼んでいたようです。
ツバキ文具店は、文房具を売る店ですが、それだけではなく「代書屋」もやっているのです。
その為、ポッポは小さいころから先代に「字」の書き方を厳しく躾けられてきたんです。
そして、先代が亡くなった後もポッポは代書屋をしている。
代書の依頼は様々。
お得意様への年賀状や暑中見舞いは当たり前ですが、その他に昔好きだった人へのラブレター、謝金依頼に対しての断り状、離婚の報告、絶縁状など。
そんな、依頼された手紙の代書を書きながら、ご近所の方々とのふれあいを交え、ポッポの成長を辿って行く。
「代書屋」って言葉、昔聞いた事がある様にも思いますが、でも実際にどんな事するのかは良く知りませんでした。
今はないと思いますが、昔は「宛名書き」のアルバイトがありましたが、代書屋もそんな感じなのかと思っていましたが、本の中の代書屋はそんな単純なものではなかったんです。
依頼の内容によって、依頼者の身になって依頼者が書く様な文字で手紙を書くんです。
文章は、何とかなるにしても文字まで依頼者に近い文字っていうのは驚き。
正直言って、本を読み始めた時「代書屋って、楽しそう。今もあるのなら、私もやってみたい。」なんて思ったんですが、読み進むにつれて・・・・「無理」って思いました。
全身全霊の代書屋は、俄ではできない仕事と思いました。
(読んでいて、先に書いた私の字を真似た後輩は、きっと代書屋になれるなぁ〜なんて思った私)
でも、それぞれの手紙を代書いる時、手紙を書く紙やペンそれとインクの色までも考えるんですけど、それは楽しそうなんですよね。
本の中で、昔の恋人へ手紙を書く時に選んだペンが、私も持っている佐々木定治郎さんが生みだした「ガラスペン」で、ガラスペンの歴史とかガラスペンの特徴、そしてガラスペンにインクが染み込んでいく時の様子や書き味から注意しなくてはいけない事など、同じガラスペンを持っていて実際に使っているものでしかわからない文章があるんですけど、読んでいてあんなに感動した事はなかったです。
その他にも、手紙の書き方の説明や薄いインクを濃くする方法とか、本当に読んでいて楽しかったです。
「代書屋」さんに興味のある方やペンや紙に興味のある方、また鎌倉が好きな方、一度読んでみてはいかがでしょう?
とっても楽しい本でした。(^_^)☆
今度、私は本の中に出てきた、伊東屋のオリジナルボールペン「ロメオNo.3」を見に行こうと思ってます。