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ルリユール☆ [読書]

体調を崩し、暫しブログから離れているうちに、時は6月へと移り梅雨入りしてしまいました。
そして、一年の半分が今月で終わってしまうのですね。

このところ、なんだかとってもバタバタしていて疲れてしまい、本をじっくり読む事も出来なかったのですが、今また少しずつ本のページを進めて行く事が出来る様になって来て、ちょっと嬉しく思っています。(^_^)☆


さて、私は数年前四年間ほど図書館でボランティアをしていました。
キッカケは、子供に絵本の読み聞かせをしたかったから。
そんな時、図書館の掲示板を見ていたら「図書館ボランティア募集」の貼り紙を発見。
図書館ボランティアも色んな仕事があるんですが、「読み聞かせをしたい」という要望を言ったところ、私が連絡したボランティア団体では、読み聞かせはしていなく本の修理をしているとのことだったんですけど、ボランティアリーダーの方が何故私が読み聞かせをしたいかのを聞いてくださり、「それなら、図書館の職員さんの方たちが読み聞かせをしているので、その仲間にいれて頂く様話てあげよう」と言って、館長さんから担当の方たちに話を通してくださって、私はめでたく図書館で子供達に絵本の読み聞かせをする事になったんです。

でも、私は本の読み聞かせだけでなく、本の修理のお手伝いもさせて頂ける様お願いをしました。
みなさんは「絵本の読み聞かせだけでも大変だから、修理の事は気にしなくてもいいよ」と言ってくださったんですけど、本の修理も興味があったのでみなさんの邪魔にならない程度のお手伝いをさせていただいていました。

図書館での修理をする本て、本当に多いんですよ。
週に一度の活動で、二時間ほど作業をするんですが、二時間かかって直せる本の数は数冊。
時には、一冊も終わることなく翌週に持ち越しになってしまうこともあります。
修理をする本の状態は色々あるんですが、沢山の方に読まれのどわれ(本の綴じている所が開いてしまう状態)してしまったり、ページが破れてしまったり、子供の本ならば落書きしてしまったものなど、本当に色んな状態があるんですけど、作業をしていて驚くことがたまにあって、本の中にある挿絵・・・じゃなくて写真を切り抜いてあるのにはびっくり。
破れや剥がれなどの修理は出来ても、切り抜かれた写真はどうにも修復は出来ません。
そういう本に出会うと、とても悲しくなります。

本の修理との出会いは、本の読み聞かせでしたが、修理をしていくうちに読み聞かせで「沢山の子供達に本の面白さを知って欲しい」いう気持ちと同じ様に、修理でも「出会った本をできるだけ傷が目立たない様きれいに直して、この本を手にした人が気持ち良く読んで欲しい」という気持ちが大きくなってきて、気がつけば、いかにしてきれいに本を修復するかってことを、あれこれ工夫する様になっていました。

図書館ボランティアをするまで知らなかったんですが、本の修理の仕方って色々な技術を要するんです。
私たちが、気持ち良く本を貸して頂く裏では、本を借りにきた方が気持ち良く本を読んでいただくための努力をしてくださっている方がいるんですよね。

なんて、昔の話をしたのは、先日娘と行った本屋さんで目に止まった本が「リルユール」という本。
「リルユール」って、「造本とか製本とか修復」とかっていう意味らしいんです。
そのタイトルを見た時、「リルユールの職人の話って面白そう」って思っていたら、いつ来たのか娘が「その本、気になっていたんだよねぇ〜」というんです。
だから「買うの?」って聞いたら、「絶対、ママが買うと思って。」なんていうんです。
つまりママに買ってと言いたかった様です。
なんとちゃっかり者なのかと思いつつ、やっぱり私も読みたいので買ってしまいました。

でもね・・・・
私が買ったのだけれど、読む時間がなくて娘に「先に読んでいいわよ。」と言ったところ、嬉しそうに本をもって行きました。

そして、数日後・・・・
「ルリユール」の本を手にして「ママ、絶対ママのお気に入りの本だよ!」というので、「何で?」って聞くと、「だって、そもそもルリユール自体ママがやっていた事だし、動物も出て来て、食べ物の話もあるんだよ・・・それに、なんと言ってもママの好きな魔法とか魔法使いとかが出て来るんだよぉ〜」と言ってニヤリと笑う娘。

そうそう。
私は、魔法とか魔法使いが大好き。
そんなママに育てられた娘も、魔法とか魔法使いが大好き・・・・だった。
小さい頃はね。
今は、どうなのかはわからないけれど。


さて、「ルリユール」のお話ですが・・・・

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亡くなった叔母さんの新盆の為、家族で田舎のおばあちゃんの所へいく事になっていたが、なかなか家族の予定が合わず、一足先におばあちゃんの所へ出かけた瑠璃。
何とか一人でおばあちゃんの所へ行くと、おばあちゃんは家の階段を踏み外し病院へ運ばれていた。
おばあちゃんが入院中、一人でおばあちゃんの家で過ごす事になった瑠璃は、犬の次郎さんとお散歩へ行き、そこで不思議な家を見つける。
そこには、ルリユール職人の魔女が住んでいて、どんな本でもきれいに直してくれるという。
そんな噂を聞いて、色んな人が本の修理をお願いしたいとルリユール職人の住む家を訪ねようとするが、何故か見つける事ができない。
そんな不思議なルリユール職人の住む家に、何故か瑠璃は迷う事なく行く事ができる。
そして、瑠璃はそんなルリユール職人のクラウディアと知り合い、彼女の弟子にしてもらう。


「ルリユール」というタイトルがついているので、私としてはとっても楽しみにしていました。
本を修理することに、とても興味があったので、どんな感じで書かれているのかと思っていたのですが、
残念ながら、私の期待が大きすぎたのか・・・・
でも、参考資料も結構読んでいらっしゃったようだけど、そのわりには修理作業の内容が反映されていないようにも感じました。

が、本のストーリーとしては、謎解きの様なワクワクドキドキなどがあって、とても面白い本だと思います。


最後に、ちょっと話が変わってしまいますが、私は魔法使いとか魔女ってとても魅力を感じていたんです。
まぁ、昔「魔女狩り」とかって怖いこともありましたが、私の魔法使いとか魔女についての「好き」は、お話に出てくる様な存在として好きなんですが(すみません。幾つになっても幼稚な所があるんです。)、以前紹介したことがある「想い出預かります」という本のなかにも、今回の本のなかにも魔女とかが出てきます。
魔法使いとか魔女は、何でも魔法を使うことで色んなことが出来ていいなぁ〜と、だから憧れるというか好きな存在なんですが、「想い出預かります」を読んだ時、なんとなく感じつつサラッと流していたのが、今回「リルユール」の中でクラウディアの言った台詞を読んで、憧れていた魔女や魔法使いって「辛い」よねって思ったんです。


魔法使いとか魔女は、ずっと生き続けなくてはいけなくて、どんなに友達がで来ても相手はいつか目の前からいなくなる。
周りは、年を取っても自分はずっと同じままでいると周りから変に思われるから、どんなに気に入った場所でもずっと住み続ける事は出来ない。

いつも、孤独と寂しさの中で生き続けなくてはいけない苦しさがあるんだなぁ〜
なんて、思ってしまいました。

そんな、孤独と寂しさを埋めるもの・・・・それは、魔法でもなんでもなく、シンプルに想い出であったり、手紙だったり・・・・普通の人間となんら変わらないんですね。



何か、ダラダラと長くなってしまいすみません。(⌒-⌒; )







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