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結局、媒体も必用☆ [読書]

お菓子には、洋菓子や和菓子そして中華菓子などがありますが、今良く食べられているお菓子と言ったらきっと洋菓子なんだと思います。
私も、「何か甘いものを・・・・」と思うと、和菓子を買うより「ケーキ」を買ってしまいます。
和菓子が嫌いなわけではなく、お団子やお饅頭や羊羹などそれなりに食べますが、和菓子って自分の為に買うより、どちらかと言ったらお土産や贈答品としての存在が強い。
これは、あくまで私の感覚ですが・・・・

でも子供の頃を考えると、今とは違ってお菓子というと「ケーキ」や「クッキー」より「お団子」や「お饅頭」「おせんべい」「かりんとう」等が多く、それが普通だったんですけど、時代なんでしょうか?

和菓子の思い出というと、子供の頃、お誕生日の時にはいつもお友達を呼んでお誕生会を開いてもらったんですけど、その時お友達が帰る時は、お祝いに来てくれたお友達への感謝の気持ちとして、母はお菓子を用意してました。
そのお菓子は、和菓子で「素甘」という物。
お祝いなので、ピンクと白をそれぞれ箱に入れて用意してました。(時々、紅白饅頭の時も)
今だったら、クッキーとかチョコレートにキャンディーをセットにして用意しますが、本当に時代で好むものが変わって来るんですね。

って、何故こんな話をするかというと、前回のブログに書きましたが、Kindleを買って、まず記念の一冊を購入。
何を買うか色々考えたんですが、本屋さんへ行った時に「心に残った本ランキング1位」となっていた本を思い出し、それを買うことにしました。

その本のタイトルは、「和菓子のアン」

結構地味なタイトル。
なんで、人気があるのか・・・・

さて、その内容ですが・・・・

高校を卒業したばかりの主人公梅本杏子は、小柄でちょっとふくよかな体型をした18歳。
大学へ進学するわけでもなく、何処かへ就職をするわけでもない。
自分で、何をしたいのか分からずに居た。
ただ、何もせずにふらふらしていても嫌で、仕事を探しに歩く。
すると、突然雨が降って来た為、雨宿り代わりに近くのデパートの中へ入る。
デパートの地下の食品売り場を歩いていると、それぞれの売り場で求人の貼り紙がある事に気付く。
そこで、自分に合った売り場はないか見て歩いていると、ある和菓子店に目が行った。
何故なら、その和菓子店には男性の店員がいなかったからだ。
杏子は、自分の容姿を良くわかっているせいか男性が苦手。
特にイケメンは苦手だったので、その和菓子屋に男性がいないのが気に入り、梅本杏子はその和菓子屋「みつ屋」でアルバイトをする事になった。
みつ屋には、とても綺麗でプロフェッショナルだがちょっと変わった店長と、専門知識が豊富で職人志望で接客も抜群、何よりもイケメンだが、どこか乙女チックな立花くん、そして元ヤンキーということで、どこか言葉使いがぎこちない大学生の桜井さんという、少し風変わりな人が揃う店だった。
そんな仲間と、来店されるお客様との間に和菓子を通して色々なミステリーな出来事が起こる。
それらを解明して行きながら、和菓子の奥深さを知り、人間としても成長して行くというお話。
なんと言っても、主人公の梅本杏子と言う女の子が、お笑い芸人の柳原加奈子ちゃん(字が合ってるかな?)の様なイメージで、面白いしかわいい。(^^)

この本、ストーリーだけを聞いたら、何故ランキング1位になるのかと疑問になると思いますが、実は、この本の中に出てくる和菓子の話が凄いんです!

お茶をされている方は、きっと和菓子の事に詳しいと思います。

和菓子は、季節毎の生菓子があります。
春には梅とか桜をモチーフにし、夏には、見た目にも涼やかな寒天を使った和菓子・・・・それらには、名前が付けられますが、その名前というのは結構意味深いんだってこと御存知ですか?



例えば、「おはぎ」と「ぼたもち」
御存知の通り、呼び名は違いますが、物は同じ物。
春のお彼岸に食べる時は「ぼたもち」と呼び、秋お彼岸に食べる時は「おはぎ」という。
それは、春はぼたんの花から秋は萩の花からこの名前が来ていますね。

ここまでは、誰もが良く知っている話。
では、この「ぼたもち」と「おはぎ」の名前が七変化するって知ってますか?
同じ食べ物で、「ぼたもち」と「おはぎ」と言う名前がついてますが、この他にも後5つの名前があるんです。

「ぼたもち」と「おはぎ」には、糯米を蒸した物を搗いてお餅にするのではなく、半分だけ搗いたものに、あんこを付けます。
そんな糯米を搗かずに食べれると言う事から「つきしらず」。
「搗き」を「月」に変えて「月知らず」。
月を知らないと言う事は、月が見えない方角を示す意味で「北窓」とも言うそう。
また「搗き」を到着の「着」に変えて「着き知らず」。
着いたことが分からないから「夜舟」とも言います。
あと、搗いてる音がしないから隣の人にも知れないってことで「隣しらず」。

一つの食べ物から、色んな状況で名前が変化する。
すごいですよね。(@0@)

和菓子は、古い昔から食べられて来たもの。
名前を変化させて、俳句なんかに使われたり、思いを伝えたり・・・・ある意味ロマンティックですよね。


そんな和菓子の名前に秘められている話が、この本の中で所々に出て来るんです。
和菓子に秘められた物語。
その魅力に引き込まれていくんですね。

だから、この本が「心に残った本ランキング1位」になった理由なんですねぇ〜

私、和菓子の事知りたくなって、この本を書く為に使った資料本を探し求め買ってしまいました。(^^;)
まだ、届いていませんが、読むのが楽しみ。
これから、和菓子に凝りそうな予感。(^^)

それで、この本を電子書籍で買ったんですが、どうしても媒体として欲しくなり・・・・
買ってしまったんです。(^^;)

IMG_0141.JPG

私、好きな本にはインデックスを貼りまくるんですけど、この本もその一冊のようです。(^^)








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コメント 14

Rita

こんばんは。
和菓子の名前ひとつとっても、奥が深いのですね^^
お勉強になりました、ありがとうございます。
ちなみに、私は和菓子は子どもの頃から嫌いです^^;
菓子折などいただくと、いつもがっかりでした(笑)
by Rita (2013-11-05 19:43) 

エンジェル

和菓子は子供の頃あんこが苦手であまり食べなかったのですが、大人になってからは大好きになりました♬まあ、甘い物は全部大丈夫ってことです(笑)この本面白そうですね〜それに勉強になります!
いつもこちらで素敵な本を紹介して頂くのになかなか買うまでに至りません。。。活字離れが直りません(>_<)
by エンジェル (2013-11-05 21:15) 

ナビパ

私は下町育ちのせいか 駄菓子をよく買っていました。お小遣いが30円とかの時代です。麩菓子とかが今でも好きだったりします。着色料とかたくさん使われていたんだろうな。。。(笑) 面白そうな本ですね。最近は活字離れで。。。^^;
by ナビパ (2013-11-05 21:32) 

Mie

Ritaさん

うふふ。
和菓子、お嫌いですか。
菓子折り見て、ガッカリ・・・・何となく、その気持ち理解できます。(^^)
私は、和菓子が嫌いな訳ではないですが、「何か甘いものを」と言ったら和菓子より洋菓子です。
和菓子は、食べるより見て楽しむ事に向いている様な・・・・
今回、和菓子の名前について少し分かった事で、これから和菓子屋さんの前に言ったら、きっと名前の経緯を頭の中で考えてしまいそうです。(^^)

by Mie (2013-11-06 07:02) 

Mie

エンジェルさん

いつも、つたない文章を読んで頂きまして、ありがとあございます。
本を読むと、一人で感動してしまい感情のまま書いてしまうのですが、
そんな文章に対してコメントを頂けるのは、とても嬉しいです。(^^)
活字離れとおっしゃいますが、ちゃんとブログを読んで下さっているのですから、「活字離れ」ってこともないのでは?

和菓子、敢えて買って食べるってことはあまりないのですが、この本の中で主人公の杏子が、季節の和菓子を食べて、その和菓子の説明をするのですが、その説明がとても上手で、あまり和菓子を食べない私でも、その和菓子がどんなものかを想像出来るっていうのがすごいなぁと思いました。(^^)
後、和菓子とかっていうことなく、素材の風味と言うものを知っている事って大切かと思いました。
今は、スナック菓子とか激辛とかって、素材の味を味わう事って無い子供が多いですが、やっぱり一つ一つの素材を知る事で想像力って湧いて来るものだって事を感じたんです。

この本、おすすめですよ。(^^)

by Mie (2013-11-06 07:20) 

Mie

ナビバさん

駄菓子屋さんは、子供のたまり場でしたね。(^^)
駄菓子に限らず、いろんなオモチャがあって・・・・
って、私は母が駄菓子屋へ行ってはいけないというので、いつも横目で見ていました。
何やら、皆が口にしているものが何なのか、とても興味があったのを覚えています。
でも・・・・麩菓子は、知っているんです。(^^)
何故かというと、いつも行っていたお豆腐屋さんに、その麩菓子があったんです。
どうしてなのかわからないんですけど、麩菓子だけ売っていて、母に言って買ってもらって食べたら美味しかった事を覚えています。
でも、大人になってその麩菓子を見つけ、懐かしくなって買ってみたら・・・・子供の時に食べた麩菓子の味とは違っていてとてもガッカリしたのを覚えています。(^^;)

この本、男性でも面白いと思いますし、通勤の時読むのにいいです。
主人公の梅本杏子の心の中の台詞が・・・・笑えます。
活字離れなっている方なら、活字復活のリハビリにおすすめです。(^^)


by Mie (2013-11-06 07:35) 

きなこもち

こんにちはMieさん
『和菓子のアン』題名が気になって…
今年はじめに私も読みました~!!
読んでると和菓子食べたくなっちゃいますよね!!
もしテレビでドラマ化されたら…
杏子ちゃんは絶対柳原加奈子ちゃんって思ってます(笑)

和菓子は季節ごとに呼び名も変わるし…
その季節限定のもあるので見るだけでも楽しいですよね。
私は…ちょっとあんこは苦手なんですけど…
メニューが新しくなったので…また今月から和菓子教室に
通う予定なんですが…
一回目が練りきりで…!!ハードル高いで~す!
先生のは綺麗な菊とかなんですが…私のは…×▲×▲!

因みに我が家のきなこ(犬)はあんこ大好きです!!
ken君は和菓子好きですか???

by きなこもち (2013-11-06 10:24) 

Mie

きなこもちさん

こんばんは。(^^)
わぁ〜、既に「和菓子のアン」を読まれていたんですね。(^^)
私も、随分前から気になっていた本なんですが、その前に読む本が色々あって、やっと買うことが出来ました。

本当に面白いというか、本の中に引き込まれて行く内容で、あっという間に読んでしまいましたが、一回で終わるのももったいなく、また何回か読み直したいと思っています。
和菓子に秘められた名前の由来も凄いと思いましたが、和菓子の形や味の説明も素晴らしいと思ったんです。
文字しかなく写真など一切無いにも拘わらず、本文の中で書かれている和菓子が手に取るようにわかる・・・・感動でした。(^^)

テレビドラマ化されたら、主人公杏子は、柳原加奈子ちゃんてやっぱりそう思います?
嬉しいわ!
ふくよかで、皆からかわいいと思われて、でも、頭の回転が速い・・・
私、すぐに加奈子ちゃんが浮かんで来たの。(笑)

きなこもちさん、和菓子のお教室へ通われてるの?
すごい!!
でも、あの繊細な和菓子が自分で作れるっていいなぁ〜(^^)
Kenには、和菓子食べさせた事ないんだけど・・・・
きなこちゃんは、あんこ好きなの?
日本の心がわかるワンチャンなのね。かわいい。(^^)

by Mie (2013-11-06 20:09) 

レオンのおかん

和菓子大好きです~^^
特に練りきりは・・・。季節によっていろいろありますよね。
繊細な細工に引かれます。

それよりも、Mieさんの本の紹介、お上手でつい本を買いたくなります(^_^;)
困ったな~。本、増やしたくないのに(笑)
Kindleですかね~、でも本も買っちゃったんですよね(笑)
by レオンのおかん (2013-11-07 00:21) 

Mie

レオンのおかんさん

「和菓子大好き〜」ですか。
もう、それなら迷う事なく・・・・本が増えても読まなくちゃ!
きっと、気に入りますよ。
というか、この本「永久保存版」間違い無し!!


私のつたない文章でも、興味を持って頂けたなら、きっと読んだら満足頂けます。(^^)
何しろ、本を減らす為にKindleを買っておきながら、「やっぱり媒体として残したい!!」と思って本を買ってしまったのですから・・・・(^^;)

私、この本を読んだ事で和菓子を知りたくなって、この本を書く為に使用した参考本「和菓子ものがたり」を買ってしまいました。(また、媒体が・・・)

突然ですが、遠足の時「お菓子は300円分まで」という規定があって、その時よく先生に質問していた「バナナはおやつに入りますか?」ってなかったですか?
この「バナナ」がおやつに入るかどうか・・・・長年の謎が、今回買った参考本の「和菓子ものがたり」でわかったんです。

今度、このお話もいつかしたいですが、和菓子が大好きなレオンのおかんさん、媒体が増える事を恐れず(大袈裟ですね。^^;)時間がありましたら、「和菓子のアン」を是非読んでみてください。(^^)


by Mie (2013-11-07 07:11) 

小梅姉

↓は、本だけを読むことが出来るヤツなんですね^^;
どうも私は、ウトくて。
保存版は、やっぱり紙媒体が一番!?
by 小梅姉 (2013-11-07 08:33) 

Mie

小梅姉さん

Kindleですか?
私の買ったのは、読む事の他には本の購入と、FacebookとかTwitterでつぶやくことぐらいが出来ます。
Kindleでも、インターネットの出来る物もあるみたいですよ。(^^)

そうそう。
何だかんだと言っても、古い人間なんですね。
気に入った本は、媒体で保存したくなるんですね。(笑)


by Mie (2013-11-07 17:42) 

うさこ

赤毛のアン にやっぱりひっかけてるのでしょうか~
すあま ***大好きです(//∇//)大体みたらしとか、あんこ入ってないのが好き(笑)もちもち系
あんこなら白がいい(^^)
昨日お菓子の本コーナーで、
ムーミンのお菓子本見つけたのですがお持ちかしら。。う~ん なんてタイトルだったっけ、、^_^;
左ページにムーミンの絵で右ページに作り方(ひたすら文字)
お菓子の絵はのってないんです爆
by うさこ (2013-11-08 10:35) 

Mie

うさこさん

おっ!和菓子好きですか?
お餅のもちもち感ていいですよね。(^^)
あっ、タイトルの「アン」は、赤毛の「アン」じゃないんですよ。
主人公、梅本杏子の「杏」の字って「あんず」って読むじゃないですか。
それで「杏子」は「あんずのこ」で「あんこ」。
職場の人が「あんこちゃん」って読んだら、本人が嫌がり「アンちゃん」で妥協したってことなんです。(^^)

ムーミンのお菓子の本、見た事あると思います・・・・
最近は、絵本の中で作られているお料理の本が出ていますよね。
欲しいんですけど、結構良い値段なので諦めている次第です。(^^;)


by Mie (2013-11-08 17:39) 

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