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生きる事それは食べる事☆ [読書]

最近・・・・
でもないけれど、本屋さんで本を物色していると、食べ物を題材にした小説が多く出版されていることに気づきます。
これは、ブームみたいなものなんでしょうけど、「いつ頃からかな?」と考えてみると、私的にはやっぱりあの映画からかなと思うんです。

そう。
「かもめ食堂」ですよ。

私は、最初に映画(DVDで)を観てから、本を一通り読みました。
何だろう・・・・
この「かもめ食堂」に惹かれたのは、あらすじからだけではなく、「かもめ食堂」というネーミングに惹かれたというのが正直なところ。
特に「食堂」という響きに。(^^)

そして、食堂というだけあってお料理はとてもシンプルなもので、お店の看板メニューは日本のソウルフード「おにぎり」。
その他にも、生姜焼き定食や焼じゃけや卵焼き・・・・本当に普段から口にしているメニューだけれど、それがとても親近感が湧いた。

何よりも私の心を惹きつけたのは、「シナモンロール」。
舞台はフィンランドのヘルシンキ。
「シナモンロール」って、フィンランドのソウルフードみたいなものなんですよね?(自身がない)
映像の中で、私たちがおにぎりを簡単にキュッキュッと握るかのように、シナモンロールをササッと作る。
もう憧れてしまって、当時はレシピを探して、私も映画の中の様に真似してササッとシナモンロールを作って見ました・・・・
が、私のソウルフードは「おにぎり」。
「シナモンロール」ではないので、そううまくはいかなかったです。(^^;)

でも、なんででしょうね。
食べるものを見ると、食べてみたいとか作ってみたいとかって思ってしまうのは。


その後、「食堂かたつむり」という本を読み、映画も観にいきました。
やっぱり、「食堂」という言葉に惹かれたんです。(^^)
それからも、「食堂」とか「食卓」という言葉のついたものや食に関する本やDVDを読んだり観たりしました。

そこで気がついたんですけど、「食べる」ということは人の心を豊かにし幸せにする。
そして、そこには人が集まり笑顔が溢れる。

日々何気なくしている食事って、本当に大切な事。
食事は、お腹を満たすということだけでなく、心も豊かな気持ちにさせ生きる力となって行くもの。

ことわざに、「笑う門には福来る」っていいますが、正に「食べる」ことは、そこに福を招きいれるんですね。(^^)

朝食事をしないで学校へ行ったり職場へ行ったりする人がいますが、そういう人を見ていると下ばかり向いて表情が暗い。
下ばかり見ていては、「幸せ」は訪れない。

食べるということは、生活のリズムを作り、物事の判断を的確ですることができる。

知ってますか?
「食べる」ということを大切にする人は、たとえ命を落としそうな時でも、もう一度生きることができるって。


先日、こんな本と出会いました。

「食堂つばめ」

IMG_1253.JPG


私、いつもの様に、美味しいレシピを紹介してくれる様な本なのかと思って買ったんです。
ところが・・・・
ちょっと、違ってました。
何が違うって、この「食堂つばめ」は誰もが行ける所にはなかったのです。(- -;)

じゃあ、どこにあるのか。

そこは、この世とあの世の間に存在するんです。(^^;)
そう、だから誰もが行ける場所ではない。
ここを訪れる人は生きているわけでもないけれど、完全に死んでいるわけでもない人が行くところ。
要するに、臨死状態にある人です。
臨死状態にある人には、あの世で全うした人はもちろん、事故に遭った人、自殺した人、殺された人、病気になった人などもいます。

この「つばめ食堂」へ訪れた人を、店の店主であるノエという女性とノエと関わる三人が一緒に、色んな事情を抱えている臨死状態の人達を、もう一度生き返らせるお手伝いをするのです。
生き返る為のお手伝いが、「食べること」なんです。
臨死状態の人達は、お腹もすかないので「食べるという意識」がないのですが、そういう人達に思い出の食べ物や味を食べてもらって、生きる意欲を引き出し再び元の世界へと送り出す。


人には必ず忘れられない「味」ってあるんですね。
小さい頃通った駄菓子屋さんで「食べたもんじゃ焼き」とか奥さんが作った「肉じゃが」とか、毎朝お母さんが用意した朝食。
味噌汁の味。

「食堂つばめ」のノエさんは、そんな話を聞きながら出来るだけ思い出の味を再現してくれるんです。
そんなノエさんの作ってくれるお料理を食べると、もうこのまま死の世界へ行きたがっていた人も「現世に戻りたい」という気持ちになるんです。


読んで思った事は、「食べる」ということは、「生きること」なんですね。
「当たり前」と思われる方もいらっしゃることと思いますが、この「当たり前」のことが出来ない人が今の世の中には多いように思います。(- -)

今は、美味しい物が沢山あって、「どこそこの◯◯は、すごく美味しらしいから食べに行こう」そのために朝は抜こうとか「お菓子食べているから、ご飯食べなくても大丈夫。」とか「激辛が好き」とか言って、ちゃんとした味付けのお料理に信じられないほどの唐辛子をふりかける・・・・色々食べることの考え方がありますが、「食べる」ということは変わったことをすることはなく、1日3回規則正しく、素材の味を楽しみながら食べる・・・・それが大切なんだと思います。

どんな時でも、食べることを忘れない。
どんなに辛くても、食欲かない時でも、「食べる」ことを忘れず、食べ物を口にすることで明日への力が湧き、きっと明るい明日が見えて来るはず。

皆さん、食べる事を是非楽しんでください。

そして、健全な体と心を養っていきましょう。(^^)





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コメント 6

エンジェル

確かに食欲のあるうちは人でも犬でも大丈夫かな。。。って思います。
食べる事は生きる事・・・その通りだと思います!!
「食堂つばめ」面白そうですね。読んでみたくなりました(^w^)
by エンジェル (2014-11-23 23:01) 

Mie

エンジェルさん

皆さん(私も含め)食べるとこの大切さはわかっているんですけれど、それは「お腹を満たす」ということだと思うんですが、食べることは「心も満たす」ということを忘れてはいけないのだと思います。

「お腹を満たす」たけでは、食が雑になってしまう。
「心を満たす」為には、「質」が大切。
でも、それは高級な物を食べるというわけではなく、普通のものをバランス良く食べる。
食べることを楽しむ。
その意識があるかないかで、心もからだも健康になって、元気に生きられるんですよね。(^^)

最近のニュースに出てくるものは、人を殺したり、自ら命を絶ったり、人の心を傷つけたり、人から大切な物を平気で騙し取ったりすることを平気でやってしまう。
これは、心が病んでいるんですよね。

「食べることで、こういったことが撲滅できる」とはいいませんけれど、食べることを意識する生活をすれば、きっとこういう悲しい事件は減るのではないかと思うんです。

この「食堂つばめ」を読んでいるとそんなことを思いました。(^^)

「食堂つばめ」は4冊ありますけど、それぞれ短編になっているのであっという間に読めてしまいます。
エンジェルさん、電車の中で読むのに丁度いいと思いますよ。(^^)


by Mie (2014-11-24 06:19) 

ナビパ

食べることって命をつなぎとめることって思っていました。そうか食べることは未来に希望を持つことなのですね。
ちなみに卵焼きが大好きです。^^;
by ナビパ (2014-11-24 12:38) 

Mie

ナビバさん

食べることは、「未来に希望を持つ」。
そうなんですよね。(^^)
食が豊富になったことは嬉しい事ですが、今は食が豊富になった代わりに、食べる事の意味を忘れてしまったり、親から教わらないまま成長し、心のない人間が出来上がってしまっているように思うんです。

簡単に自らの命を絶ったり、人を傷つけたりすることになんの躊躇もしないというは、きちんとした生活をしていない人が多いんだと思うんです。
一生懸命生きる。
それは、きちんとした食事をすることから始まる。
そのこと、みんなに気づいて欲しいですね。(^^)

ナビバさんは、卵焼きが大好きなんですか。
それは、お母さんの味なのかしら?
それとも、ナミちゃんとビビちゃんのママの味なのかしら?
でも、もうお母さんの味よりナミちゃんとビビちゃんたちのママの味がなんでしょうね。(^^)
うちのパパと娘も卵焼きが大好きです。

卵焼きって、家庭の味ですよね。(^^)

by Mie (2014-11-24 15:33) 

きなこもち

またまた読みたくなっちゃう
本ですね『食堂つばめ』!
本当に食べることって大事ですよね。
最近の小学生は朝食抜きとか
夕飯もひとりで食べるとかが多いと
聞きます。食事って誰とどこで食べるかも重要ですよね。
毎日の日々のご飯がどれだけ大切か!
そういうものをきちんと作ってもらって
小さい時から食べてないと刺激的な
ものしか食べられないとかになる様な
気がします。
たまに何食べてもつまらなそうな顔の人っているじゃないですか…
何食べても同じ人…ああいう人って
可哀想だなぁ…人生損してる気がします。毎日贅沢して美味しい高いものとは
思わないし死ぬまで後何回食事が…
とも数えないけど体に合った体に
いいものを食べたいなぁーと思います!
毎日元気に食べられるって幸せな事
ですよね!
…隣にお腹ぐるぐるで本日何も食べない
きなこを見ると実感します!!

by きなこもち (2014-11-24 22:07) 

Mie

きなこもちさん

食をテーマにした本、沢山ありますね。
そういう本とか映画を見て、「あぁ〜美味しそう」で終わってしまう方も多いと思うのですが、「食」をテーマに話を書く方ってそれだけではないんですよね。

特に今回は、この本をどう紹介しようか結構考えたんです。
この「食堂つばめ」のある場所が、あの世とこの世の間にあるというシチュエーションであるということで、「食べる」ということについて書くか、それとも臨死状態でこの食堂に訪れる人の原因について書くか。

でも、いずれにしても「生きる」という所に当たると気づき、「食べる」ということにスポットをあててみました。(^^)

きなこもちさんのコメントを読ませて頂いて、私の思っていること伝えたいこと、まさにその通りなんです。

「食べる」ということは、お腹を満たすことだけではなく、そこには家族との団欒とか会話、規則正しい生活をすることで体のリズムを作り、しゃかいに対応する精神を作るなど沢山の大切な要因が含まれているんですよね。

きちんとした食事をしていない人は、人間として正しい判断ができなくなる。
今、本当に悲しい事件や驚くべき事件が多くなってきているのは、きちんとした食事をしていないということが原因の一つにあるのではないかと、私はいつも思っています。

今は、みんな毎日忙しなく過ごしていますが、でも1日の最後は家族と一緒に、お母さんの作った暖かいお料理を食べながら、その日の出来事を話し楽しい時間を過ごして欲しいです。

食べている時って、フッと体や心の緊張もほぐれますから、少し話しにくいと思っていた事でも、話せるかもしれませんし、何よりも家族が揃って食事の時間があるとお父さんやお母さんは子供の表情から色々気付いたりしますよね。

これからでも遅くないので、一人でも多くの方に本当の「食べる」ということを考えて頂いて、本当の美味して食事を摂っていただきたいです。(^^)

きなこちゃん、お腹こわしちゃいましたか?
美味しい物大好きで、お味見隊のきなこちゃん、お腹を壊してしまったらお仕事できませんよ。
早く、ポンポン治してね。(^^)


by Mie (2014-11-25 07:48) 

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