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七夜物語☆ [読書]

暑かった夏も、知らぬ間に通り過ぎ、大雨に驚いている間に気がつけば秋。
シルバーウィークも終わり、いよいよ秋本番ですね。

秋といえば、食欲の秋、運動の秋、読書の秋。
皆さんは、どんな秋を過ごされるのでしょう。

私は・・・・
取り敢えず、読書の秋という事にしておきましょうか。

8月から読み始めた本があるんですけど、その本は上中下の三本立てなんですが、気持ちとしてはなるべく夏休み中に読み終えて、夏休みの読書感想文の参考にしてもらえたら・・・・と思っていたんですが、8月の中旬まで暑かったのと、やる事が次から次とあった為に、なかなか読書の時間が持てず、9月も下旬というか終わりになろうという、今になってやっと読み終える事が出来ました。(⌒-⌒; )

でも、不思議ですね。
以前にもお話した事がありますが、私、本を読むのが嫌いでした。
「嫌い」というか、本を読む意味がわからなかったというのが正しいと思います。
今は、活字離れと言って、本を読む人も少なくなって、本屋さんも減ってきている様ですが、何故本を読む人が減ってきてしまったのか・・・・

私なりに考えてみると、ゲームとかアニメ(まんが)といった、見て分かりやすいものに気持ちが入ってしまうんでしょう。
そして、そういうものを子供に与える大人にも問題が・・・・
ゲームとかアニメが悪いとは思いませんが、私的には与える順番があるのではないかと思うんです。

私が「本を読む意味がわからなかった」という原因にはいくつかあると思うのですが、原因の一つとして、幼少期に問題があったんだと思います。
それは、私の母は子供に読み聞かせ的なことはしなかったんです。(記憶にないので)
お母さんから読み聞かせをしてもらった子供は、本が好きです。
それは、私が図書館で子供達に読み聞かせをしていた時に感じました。
読み聞かせをしてくれる場所に来る子供達は、常にお母さんが本を読み聞かせしてくれる子供が多く、本の楽しさを知っています。

また、我が子で言えば、私は娘に本を好きになって欲しかったんです。
それで、娘が生後8ヶ月頃から、毎日娘を膝の上に座らせては絵本を開き、沢山のお話を聞かせていました。
寝る前にも、ベッドに入ってから娘が選んだ本を読んであげてました。
それが良かったのか、娘は活字好きになって、本を沢山読むようになりました。
そんな経験もあるので、お母さんの子供への読み聞かせはとても大切なことだと思うんです。

今は、小さい頃からゲームの世界に入ってしまい、物事を想像したり考えたりということをしなくなってしまったのも、本を読まなくなってしまったことが原因の一つになっているのでは無いかと思うのです。

ところで、夏休みが終わり新学期が始まった頃、ある番組で言ってたのですが、長いお休みの後は学校へ通えなくなってしまう子供が多くなるということを言ってました。
それは、「いじめ」の問題なのかと思っていたんですが、それだけでは無いらしいんですね。

今学校へ行けなくなってしまう原因には、いじめのこともありますが、それだけではなく「自分が人と違うのではないか」と悩む子供が多く、人と違う自分は生きていてはいけないと思ったりもするらしんです。
大人からすると「人と違う=生きていてはいけない」なんて考え方は変だと思いますが、子供はそうなるんだそう。

子供の頃はの世界は、家と学校だけ。
他にあったとしても、塾ぐらい。
世界がそれだけしかないんですよね。
その小さな世界に合わ無い自分は、生きていてはいけない・・・・と結論付けてしまう。

それを聞いた時、「お願いだから、本を沢山読んで」と心から思いました。

子供の頃は、確かに狭い世界しかみえないけれど、もっともっと先を見たら大きな世界があるんですよね。
でも、子供にそんなことを言っても、きっと「大人になんか私の気持ち理解でき無い」と思われてしまう。
それに、子供は自分の気持ちを言葉にすることが難しいんです。
だから、一人で誰にも言えず悩んでしまって、苦しくなってしまうんですよね。

そんな時こそ本を読むことが大切。
本には、自分の知らない世界が沢山あって、それを知ることが出来たり、色んな考え方を持った人の言葉があります。
だから、例え自分の気持ちを言葉に出来なくても、必ず自分に対しての言葉を見つけることができるんです

私も、本を読むようになったのは、そのことに気付いたからです。
それが、本を読む意味だったんですね。



そして、今回みなさんにご紹介する本は、「七夜物語」です。


「七夜物語」

IMG_1657.JPG

このお話は、さよという小学校四年生の女の子が、図書館で見つけた不思議な一冊の本、「七夜物語」を手にしたことから、同級生の仄田くんと七つの夜の世界を冒険することになる。
その七つの夜は、現実の世界とつながっていて、夜の世界は現実の世界を壊そうと働きかけ、それをさよと仄田くんは守ろうと必死で夜の世界と戦う。
おとなしく、人と変わっている人間はいけないと思うさよと、自分は間違っていないと思い人とうまく交われない仄田くん。
そんな二人が、夜の世界と戦う中で、自分の本当の気持ちに気付いたり、自分が変わらなくてはいけないことや人の気持ちを思いやる心が芽生えてきたりする。

そして、色んな夜の世界を乗り越えていくうちに、二人はだんだんと逞しくなっていく。


この本、上中下あるので、ここで詳しく説明するのは私の頭では無理なんですけど、ただこの本を読んで欲しいと思ったのは、最初に書きましたが、今自分が人と違っていると生きていちゃいけないなんておもったり、いじめをする人やいじめをされる人それぞれに悩みはあるわけで、でもそれがなんなのかわからずにいる子供が多いようですが、この本を読むことで、きっと勇気が湧いてきて、自分は自分のままでいいということに気付いてくれて、なんで自分はいじめられてしまうのか、なんで自分は人に優しくなれないのか・・・・そんな疑問の答えというかヒントがあるのではないかと思うんです。

ちょっと、三冊で長いお話ですが、この秋ちょっと挑戦して読んで見ていただければと思います。


あっ、この本は子供とかだけでなく、色んな世代が読んでもOKです。(^_^)☆
ん〜、大人も読んだ方がいいと思います。





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きなこもち

またまたステキな本をご紹介
下さってありがとうございます。
でも…10月のフラが終わるまでは
ゆっくり本を読める様な状況
じゃないので…終わってからゆっくり
読むのを楽しみにフラ頑張りますね(笑)

私は母が本屋の娘だったので
小さい時からmieさんの様に良く
本を読んでくれたし家に本がある
読むってのが当たり前だったので
割と小さい時から好きだったんですが
中学に入学した時に校長先生が
学生生活のなかで3つの出会い
を大切にしなさい。って話されたのが
今でも心に残っています。
3つ…友達・先生・本
その出会いがあなたの人生を豊かに
してくれる~と!!
その時はふぅーん…位にしか思わな
かったんですけどね。
大人になって本当にそうだなぁ~と
思います。
いい本と出会って少しでも今の状況が
変わったり変わるきっかけになったり
勇気がもてたら…すばらしいですよね。

う~直ぐに買って読みたい衝動を
どーやっておさえようかな~(笑)

by きなこもち (2015-09-25 21:08) 

ナビパ

涼しくなって私は睡眠の秋です。良く眠れるしアクビが多くなったような。。。これではまるで春ですね。(笑)
最近は活字離れのナビパですが。。。小学校高学年からSF小説にハマり豊田有恒とか平井和正に感化されました。高校あたりからは片岡義男の独特の感性が好きで読みあさっていました。
その後は漫画ばかりです。^^;
結婚して子供が出来てからは腹ペコあおむしとかの絵本を読み聞かせしたりして自分も純な気持ちになっていたことを思い出します。
とても優しい気持ちになれたような。。。
本にせよ漫画やアニメに映画 どれもそれぞれの良さがありますね。物語大好きです。
今の子供たちみんなと同じでなければ不安がるのですね。ちょっと的外れかもしれませんがこれも国民性?
その子の持つ個性や長所を伸ばしてあげたいものです。そしてその個性を認めてあげられる周りの人々であって欲しいものです。学校や家庭だけではなくスポーツや音楽や美術など夢中になれる世界があるとそう云う不安もなくなるのかな。。。
by ナビパ (2015-09-25 21:13) 

Mie

きなこもちさん

ブログを書いていて、みなさんからコメントを頂いた時、「あぁ〜うれしいなぁ〜」って思うんですけど、更に「うれしいなぁ〜」って思う時は、コメントを下さった方の「本当」が聞けた時です。
いや、みなさん正直なことを書いてくださっているのはわかるのですが、「素」のお話が聞けた時、すごく嬉しくなってしまいます。(^_^)☆

きなこもちさんは、とっても良い環境の中で育てられたのですね。
いつもコメントを頂いたり、ブログを拝読させて頂いて、きなこもちさんがとても素直で良いお嬢さんであることは感じていたのですが、今日コメントを拝読させて頂いて、「なるほど」と納得いたしました。
本当に良いご両親の元に育てられてよかったですね。
本屋さんに生まれたお母様は、本という物の良さを知って入られて、それを我が子にも伝えていらっしゃる。

そして、きなこもちさんは素敵な先生にも出会えてよかったですね。(^_^)☆
三つの出会い。
友達・先生・本・・・・確かに私もそう思います。
だけど、私の場合、その大切な三つにめぐり合うことができなかった。

ただ、自分で「本」という大切な存在に巡り会えた・・・というか、本というものがどんなに大切なものかに気づけたことは幸せだったと今思っています。(^_^)☆


この本、読むのに時間がかかりますが、時間ができたら是非読んでみてください。
きなこもちさんなら、きっと素直に受け入れてくださると思います。

そして・・・・
次にご紹介する本・・・・ちょっと変わっていて面白いです。
ご期待ください・・・・なんちゃって。(笑)


by Mie (2015-09-25 22:23) 

Mie

ナビパさん

私も、近頃眠いです。(⌒-⌒; )
夏の疲れが出てるのか、本当に眠いですよねぇ〜

ナビパさんは、ちゃんと小学校のころから本を読んでいらっしゃったんですね。
やっぱり、本を読まないのは私くらいなんですねぇ〜(⌒-⌒; )
今私が思うことは、やり直せるなら過去に戻って、その年齢に読める本を沢山読みたいということです。
まぁ、過去には戻れませんから、おばちゃんになった今でも取り戻せるところまで取り戻そうと頑張ってますが・・・・


はらぺこあおむし・・・私も娘とみました。(^_^)☆
絵本は、子供に読んであげる・・・・というより、気がつけば親の方が楽しんでいたりはますよね。
私なんかは、絵本の見方を娘から教えてもらったような気がします。

そうなんです。
今の子は・・・というか、特に今の子はみんなと同じでないと不安になったり、または同じにできないが為にいじめにあったりするみたいなんです。
でも、そこで「自分は自分」と貫ける子も少ないようですね。
私が子供のころ、よく母が言ってた言葉というか、よく耳にしたのは「自分は自分、人は人」なんて言われましたが、この言葉も今では通用しないのか、あまりに狭い世界ばかり見ているから割り切った考え方ができないのでしょうね。

そうそう。
自分に自信の持てるものがないんですよ。今の子。
ナビパさんのおっしゃる通り、スポーツとか音楽とか美術とか熱中できるものがないから、人のことが気になってしまうっていうのもあるのかもしれません。
そういうことも、本を読んで色んな世界を広げていれば自分をちゃんと持って生きることが出来るのではないかと思うのですが・・・・。

by Mie (2015-09-25 22:49) 

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