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私をどこかへ連れてって☆  [読書]

突然ですが、旅行会社と言ったら旅の提案やチケットの販売と言った様に、どこか景色の良い所や楽しい場所への案内をしてくれるのがお仕事ですよね。

でも、旅行会社なのに決して望む所への旅のご案内はしない、でもその旅行会社へ訪れると、自分が望んでもいない所へ突然旅立つことになってなってしまうのだけれど、何故か満足のいく旅ができるという様な旅行会社があったとしたら・・・・

あなたは、そんな旅行会社に出会ってみたいですか?

あれ?
今、「行ってみたいも何も、そんな旅行会社あるわけないじゃない!!」って思われた方いますよね。
もう、そんな夢のないことでどうするんです。

あるんですよ。
不思議な旅行会社が。
細い迷路の様な狭い路地を右に曲がり左に曲がり、またまた右へ曲がって・・・・何となく分からなくなってしまった時に、気がつくと目の前に小さな旅行会社が。
そこが、今お話した不思議な旅行会社です。

旅行会社の名前は、「またたびトラベル」。

中に入ると、ちょっと吊り上がったアーモンドのような目をした男性がお出迎えしてくれます。

はい?
「それって、本当の話じゃないですよね!?」って?

はいはい。
そうです。
これは、「またたびトラベル」という本のお話です。(^^)

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先日、読みたい本を注文し、その本が届くまでの間に何か面白そうな本はないかとkindleの電源を入れたら、月替りセールの欄にこの「またたびトラベル」という本が目に入ってきました。
気になってサンプルを読んでみたら、興味がわいて買ってしまったんです。(^^;)


この「またたびトラベル」へ訪れる人は、ほとんどの人がこの旅行会社に用事があって訪れることはなく、雨宿りに立ち寄ったり、猫を追いかけて道に迷い気が付いたらこの旅行会社の前にいたりという様に、偶然のようで偶然ではない(多分、偶然ではないのだと思います。)出会いから、不思議な旅へと出かけることになるんです。

例えば、先ほども書きましたが、ある印刷会社に勤めるサラリーマンの男性が雨宿りの為にこの旅行会社へ入り、何気に「腰に良い温泉はないか」と尋ねた。
しかし、その男性が連れて行かれたところは、いろんな靴屋さんが並ぶ街だった。
実は、そのサラリーマンは、自分の足の形が幅広甲高なのが嫌で、とてもスマートな形の良い靴を無理して履いていたんです。
自分の足の形と違う靴を無理して履いていたことで腰の具合が悪いと見抜いた旅行会社の男の人は、そのサラリーマンに自分の足に合った靴を履いてもらおうと、靴屋さんの並ぶ街へ案内したんです。
足に合う靴を履いたサラリーマンは、腰の痛みもなくなり、顔の表情も明るくなったせいで、素敵な恋人ができ結婚までしたんです。(^^)

あと・・・・
物語を書けなくなった作家が、猫を追いかけているうちにこの旅行会社に出会った。
そして、「サフランの村」へ行くことに。
そこは、サフランの花が咲くとっても素敵なところ。
しかし夜になると、山から大きなカラスがやって来るため決して外には出られない。
もし夜に外へ出てこの大きなカラスに捕まったら、魔法をかけられて白い鳥にされる。
そんな魔法にかけられた白い鳥たちを大カラスから助ける様頼まれて・・・・
結局、そんな体験をしたことで、締め切りまでに物語を書くことができたんです。

短編のお話がいくつか掲載されているんですけれど、私がとっても素敵だなと思ったお話は、珍しくお客様の要望を叶える話。

流星の見えるところへ
と言われて、昼間「またたびトラベル」で電話番をしていた木綿さんが自分の実家へお客様のカナエールさんを連れていく。
カナエールさんのお仕事は、人にお願いされた将来の夢を叶えてあげること。
夜、星が流れ始めるとカナエールさんは何か呪文の様な言葉を唱えてマントを広げると、流星がカナエールさんのマントに全部引き寄せられてくっつくんです。
カナエールさんは、お願いを頼まれた人たちに手紙を書き、それと一緒に星屑を封筒に入れ送るそうです。
でも、その星屑は開封された瞬間消えてしまうんですけど、消えた星屑は夢の星となって依頼者の胸の中でいつまでも輝いているというお話。

とっても、素敵なおはなしですよね。

こういう旅行会社、ちょっと不安というか恐い感じもあるけれど、今の私が何を望み必要としているのかしりたい気持ちもある。
どこへ行くかわからなくても、行ってみて「へぇ〜私って、本当はこんなこと望んでいたんだ」って、驚いてみるのも面白いかも・・・・なんて、思ってしまいます。

こういうお話を考えられるって素敵ですよね。(^^)



私は、時々絵本を読み、児童書を読みます。
心が癒されます。

いいですね。
小さい頃、たくさん読んでいたら、きっと夢や好奇心に溢れた人間になれたんじゃないか・・・・ってよく思います。

でも、大人になってからだってたまに絵本を読み、児童書を読むことで純粋な気持ちになれそうで・・・
いいですよ。*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*



守っていくもの☆ [読書]

今や日々のお買い物は、スーパーが当たり前。
スーパーへ行けば、必要なものは全て揃う。

とても便利。

私は、今住んでいるところへ9年前に引っ越してきました。
家から駅まで、徒歩10分。
駅前には、大手スーパーがあります。
でも、ここへ引っ越して来て、とても便利なことがあったんです。
それは、家から徒歩1分もしないところにスーパーがあったんです。
そこは、ちょっとした商店街になっていて、小規模のスーパーとパン屋さんにお蕎麦屋さん・お寿司屋さん・お弁当屋さん・薬やさん・クリーニング屋さん・床屋さん・美容院。
そして、銀行に郵便局。
そうそう。
歯医者さんに内科と皮膚科の病院もあります。

でも、無くなっちゃったんです。
スーパーとパン屋さんとお寿司屋さん、そしてお弁当屋さん。
無くなってしまう時って、早いんです。
ある日、スーパーに「今月で店じまいします」みたいな貼り紙があって、驚かされました。
そして、何日かパン屋さんのシャッターが開かないと思っていたら、「しばらく休みます」の後に「閉店」のお知らせ。
こういうのって連鎖反応なのか「お寿司屋さん」が店じまいして「お弁当屋さん」までも。

だけど、頑張っていたんでしょうね。
あまりお客さんを見なかったので、「儲かっているのかしら?」って思ってはいたんです。
だから「閉店」をした時は、頑張っていた仲間が一人抜けることで、力尽きたってことなんだなぁ〜って思いました。
人間て勝手なもので、シャッターの閉まったお店を見るのは辛いというか寂しい。
早く、何かお店が入ってくれたらいいな・・・・なんて。

しばらくして(と言っても一年くらい間があったかしら)、パン屋さんの後にまたパン屋さんが入ることになったんです。

商店街が寂しくなって気づいたんですけど、商店街を守っていくのはお店を営んでる人だけではなく、お客となる私たちもお買い物しなくちゃダメなんですよね。
それで、私・・・・心を入れ替えました。
美容院は、元々利用していたんですけど、今度はお蕎麦屋さんへも行ってみようと・・・・

すると、お蕎麦屋さん・・・・とっても美味しかった。*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
お店の中も、雰囲気があって綺麗にしてます。
中に入ってみないとわからないものですね。(^^)

そして、新しいパン屋さんも・・・・
と、思っていたら、なんと新しく来たパン屋さんは、元々人気のパン屋さんで、私が気に留めなくても毎日開店前から列を作って並んでいるんです。ε-(´∀`; )
みなさん、どこからおいでになるのか開店間近になると次々と車が来るんです。

次に、カフェレストランの様なお店が出来て・・・・

パン屋さんもカフェレストランも、若い方がお店を切り盛りしているのですが、最近は若い方がやる気を発揮してくれているようで、商店街をみんなで盛り上げようってことで、商店街の中庭を利用してのイベントを色々やってお客さんも呼び込んでいます。(^^)

またまた、前置きが長くなりましたが、今回読んだ本は、商店街のお話です。

よくテレビでも、商店街のシャッターが降りているところが多くなっていることは聞いていますが、実際に自分の近くでもそんな状態。

ところが、そんな商店街が増えていく中で、スカイツリーが見えるある下町に、商店街全体で頑張っている所があります。

それが、今回ご紹介する「明日街こんぺいとう商店街」です。

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この商店街には、こんぺいとうの角が24個あるように、24軒のお店が集まっています。
商店街というと、中には同じ物を売っているお店があったりしますが、この「明日街こんぺいとう商店街」には、同じお店はないのです。
そして、とても珍しかったり不思議なお店もあったりします。

例えば、60歳くらいのおばさん達が出資しあって開いたカフェや、看板はどこにもなくただ暖簾に「さとう」と書かれたお店。
そのお店は「あづかり屋さん」・・・・
「えっ?それは、質屋っていうじゃないかって。」いえいえ、質屋さんではないんです。
間違いなく「あづかり屋さん」なんです。
そして、この商店街の人達に育てられたチンドン屋さん。
好きなノートとペンを買ってくれた人に、その人の物語を書いてくれる文房具屋さん。
こんぺいとうを作って売っている砂糖屋さん。
「恋のお茶」を売っている台湾茶屋さん。
などなど、とっても楽しい商店街。

そして、何よりも商店街の人たちが皆助け合い支え合って生活している、とっても心暖まる商店街。(^^)

本当に、こういう商店街があったら、是非行ってみたくなるような商店街です。



この本は、一つ一つがそれぞれ違う作家さんが書いているのですが、どのお話も違う作家さんが書かれたことを盛り込んで書かれていたりするので、全体的に繋がりを感じてとても読みやすかったです。(^^)
そして、やっぱり読み終わった後に、「ほっこり」とする本です。(^^)

「明日街こんぺいとう商店街」は、ナンバー2まで出ていますが、最初の本には商店が24軒あるうちの7軒が書かれ、2冊目には6軒書かれてますので、残り11軒のお話もこれから出版されるのかなぁ〜なんて期待している私です。(^^)









ミステリーだらけの世の中☆ [読書]

気が付けば、既に10月も中旬に入っているのですね。
肌寒さを感じてもおかしくない季節になりました。
食べ物も美味しい物が出て来てきたり、休日にはあちこちで運動会の音楽が流れて来ます。
そして、秋の夜長を読書で楽しんでいる方もいらっしゃるのでは・・・・
私も、色々本は読んでいるので、何かご紹介をと思いPCの前に座ると、例のちびっ子ギャングが側に来て「お膝に乗せて!乗せてくれないと、ママのお洋服カジカジするぞっ!」って邪魔をします。
なので、書き掛けのブログだけが虚しく貯まって行ってます。(^^;)
このブログも、完成するかどうか・・・・(- -)

ということで、例のちびっこギャングがやって来る迄頑張って書く事にしましょう。(^^)

さて、私は何の取り柄もない普通の人間なんですが、その何の取り柄も無い中で「何か一つくらい・・・」と聞かれたら、「記憶力」と「想像力」があるのではないかと思います。
しかし、これはあくまでも私の中でのこと。
他人とは、決して比較出来ないレベルなので、これについては決して触れないでください。(^^;)

と、まぁ自分の中では「記憶力」と「想像力」と以前だったら言ってましたが、最近年のせいか「記憶力」の方は・・・・
だって、冷蔵庫の前に立って「あれっ?何しに来たんだっけ?」なんて事があるんです。(^^;)

もう、本当に何の取り柄もなくなってしまいそう。(^^;)

でも、この「記憶力」と「想像力」は、あまり良い事に発揮出来た事はない。(^^;)
だから、はっきり言って取り柄と言って良いのか・・・・
それにしても、この「記憶力と「想像力」、「こんなところで」って時に活動するんですよ。
大人しくしていて欲しい時に限ってね。

実は私、とっても恐がりなんです。
もう小さい時から恐がりで、嫌な物見てしまうと、ずっと映像が頭に残り忘れる事が出来ない。
又、文章で読んだことをすぐ想像してしまうため、恐い話しなら本を読み進む事が出来なくなる。

随分昔なんですが、三国志を読んでいて「処刑」というか「罰」を与えるシーンと言って良いのかしら?良く出てくるんですけど、あまりに残酷過ぎてとうとう最後迄読む事ができませんでした。(- -;)

ただ、記憶力のところでは、たまに役立つ事もあったんです。
先にも書きましたが、見た映像が頭に残ると言う事。
試験の時、覚えたノートとか教科書の部分が映像として甦ってくるんです。
これは、多分私だけでなく他の方でもいらっしゃると思います。(友達にもいましたよ)
まぁ、良い事と言ったらそんな事くらいだったかな。(゜へ゜)

私は、読書が好きではない。
と言う事は、以前ブログに書いた事があります。
でも、高校を卒業する頃だったか「本を読まなくては・・・・」と思う様に・・・・でも、いざ本を読むと言っても何を読んで良いかわからない。
そんな時、姉の本棚を見ると推理小説の本が目に入り、「あぁ、これなら興味持って読めるかも」と思って、読書のキッカケは推理小説になりました。
しかし、推理小説には恐い場面もあるわけで、想像力豊かな私には・・・・
本当に、恐いのはダメなんです。(^^;)
恐がりは、年齢を重ねても変わる事ってないんですねぇ〜


ところで、ここに私とすっごく似ている人間が・・・・
恐い話しはダメ。
想像力豊。
臆病者。
そして、記憶力がある。
でも、彼の場合は、一瞬にして見たものを記憶出来ると言う・・・・もう特技。

ただ私と彼の違う所は、彼は警戒心が強いわりにお人好しで人を信じやすいという、ちょっと矛盾している性格の持ち主。

名前は、伊藤二葉18歳の大学一年生。
そんな彼が主人公となっている本が、あの「和菓子のアン」の著者坂木司さんが書いた・・・・

「先生と僕」


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取り敢えず主人公は伊藤二葉くんなんですが、ここに彼が家庭教師をしている中学生の瀬川隼人くんという、ジャニーズ系のカッコイイお顔立ちで頭が良く、とてもしっかりしていてミステリー好きの男の子が登場するのですが、話としては色々なミステリーを二葉くんと隼人くんの二人で解決して行くんです。
と言っても、主人公は二葉くんなんですが、解決していくのは中学生の隼人くんなので、隼人くんを主人公にしても良かった様な・・・・と思う私です。

どことなく、隼人くんの存在が「名探偵コナン」を思い出させるキャラなんです。(^^)
コナンくんの行く所に事件あり。
隼人くんの視野には事件あり。
って、感じでしょうか。(笑)

「あれ?Mieさん、推理小説はダメだって今延々と語って来ませんでしたか?」って、今思っている方いらっしゃいますよね?
そうなんです。
恐い話しはダメ。
でも、このお話を書いた人が坂木司さんである事と、本の表紙から「大丈夫」なんて勝手に思い、「読んでみよう」と思ったんです。

そして、読んでみると、この本に出てくるミステリーは恐がりの私でも読めるミステリーなんです。
話は、幾つかに別れていますが、例えば、ある本屋さんの雑紙をめくって行くと、後ろのページに1枚の付箋をみつける。
その付箋には、携帯の番号と「おこづかいの欲しい子かけてね。」と書いてある。
この付箋は誰が貼って、どんな事を目的としているのかの謎解きが始まる。

又、隼人くんが飼っているハムスターのヒーターをネットで探している時に、あるペットの掲示板の「譲ります」コーナーで不思議なメッセージを見つける。
そこには、固有名詞となる「何を」と言う文言はなく、ただ「希望」と「入荷予定」だけのやりとりしかかかれていない。
これは、どういう事なのか・・・

この本の話しは、1話から5話まであってそれぞれの話が、私達の日常の中でよく見かける様な話ばかりなのですが、よく見かけるけれど見過ごしている様な事をミステリーとして取り上げています。
読んでいると、人を殺したりの恐さは無いけれど違った意味での恐怖を感じたりします。
そして、今の世の中はミステリーに包まれていて、そんな世の中をを生きて行く為には、ある意味「記憶力」や「想像力」を養い、自分で推理して行く力は必用なのではないかなんて考えさせられました。


この本の中では、事件解決毎に隼人くんから二葉さんへ宿題として、解決した事件と似た話しの推理小説を読む様課題が出されます。
これは、著者坂木司さんのお薦め本らしいので読んでみるのもいいかもしれませんね。
って、私まだ読んでいないので感想が言えずすみません。(^^;)


本当のミステリー好きには、少し物足りなさのある本かもしれませんが、「今日は、観たいテレビないなぁ〜」って時、一話がとても短いので、ペラペラっと読んで頂いて、ミステリーなのにどこかほっこりする不思議な感覚を味わってみませんか?(^^)






思う事☆ [読書]

毎日の生活の中で、「これだけは絶対守る」ってことありますか?
私は、あります!

それは、パパや娘にムカついたことがあっても、パパや娘が出掛ける時は、必ず気持良く送り出すと言う事。
これって、結構大変なことです。
だって、すごくムカついているのに、気持ちを押さえて普段通りに送り出すって、並大抵な努力では出来ません。

だから・・・・怒らない。

でも、怒らないで生活するなんて不可能で、我慢すれば必ずどこかで爆発する事になってしまいます。
だから、我慢もしない。
その為には、日頃から気になる事や嫌な事は貯めずに、都度相手に話す様にしています。
そうすることで、我慢し続けて爆発してしまった時より静かに話す事が出来ますからね。(^^)

さて、私が何でパパや娘が出掛ける時、「気持良く送り出す」と言う事を心がけているかといことですが・・・・

それは、そんなことあっては困りますが、家を出て行った者が、必ず無事に帰って来る保証っていうのはないからです。
あれ?もしかして、Mieさんて凄い事言うなんて思ってませんか?
でも、そうだと思いませんか?

今は、特に地震がいつ来るか解らない。
家族が揃っている時だったらまだ救われるけれど、バラバラだったら・・・・
その日、喧嘩して「行ってらっしゃい」も言わず、フンッて送り出してそれが最期の別れになったら、私は一生後悔し続ける事になる。
どんなに頑張っても、後悔は消える事ないです。

だから、私はいつも「気持良く、行ってらっしゃい」を言って送り出す。(^^)

何故、こんなお話をしたかといいますと、今回は「四十九日のレシピ」と言う本のお話をさせて頂こうと思ったからです。

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人の最期の時というのは、いつやって来るかわかりません。
その事は、誰もが知っている事だけれど、それを意識して生活している人は居ないと思います。
というか、そんな事ばかり考えていたら、何も出来なくなってしまいますよね。

でも、失って初めてこの事に気付く。

この「四十九日のレシピ」ドラマになったので、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。

朝、妻の作ってくれたコロッケのサンドイッチを見て、ソースのつゆ?が溜まっているというだけのことで、折角作ってくれたサンドイッチを持たずに出掛けたその日、妻が倒れ帰らぬ人となる。
妻の突然の死へのショックと、たかがソースのつゆが溜まっているだけのことを怒り、折角作ってくれたサンドイッチを置いて出掛けてしまった事を後悔し、妻の亡き後、食事もまともにせず自分の身の回りの手入もせず、妻が作業場としていた部屋で一日過ごす。
そんなある日、妻の教え子という女の子がやって来て、妻が作った「レシピ」の存在を知らされる。

そこには、料理・掃除・洗濯・美容その他色々な項目でレシピが書かれていて、その中に「四十九日のレシピ」の項目があり、その内容が自分の四十九日には一般的な事はせず、レシピの中に書かれている料理を作り、明るく楽しい大宴会をして欲しいとなっていた。

戸惑いながらも、毎日妻の書いたレシピを読みながら、何も出来なかった夫が家事も少しずつで着る様になり、妻の教え子やその友達そして一人娘にたすけられながら、最後には妻の希望通りの四十九日を行なう。

と言った様な流れの話です。


この話を読んだ時、先に書きましたが、私がどんな時でもパパと娘が出かける時は、気持良く送り出すという私の考えはやっぱり間違っていなかったと、一人納得。(^^)

でも、逆に私が突然死んでしまったらって考えた時、残された家族の為に何かしておかなくてはいけないのではないか・・・・って思ったんです。
だけど、今はお母さんがいなくても食事の心配もいらないし、掃除も洗濯もいい掃除機や洗濯機もあるから、そんなに家事で心配する事はなく、結局残すものは何もない。

なんて思っていたんですが、最近家で食事をする事が多くなった娘が「やっぱりママの料理は美味しい」って言ったので、「そう?ありがとう。でも、ママの作る物は特別珍しいものってないから、ママが死んだら思い出の料理なんて何もないよね。」って言ったら、「私は、ママの作った料理は全部好きだから、全部思い出すと思う。」って言ってもらったんです。
多少お世辞は入っていると思いますが、その時「ママの味を娘に次ぐ事って大切な事かも。」と思ったんです。

娘は、いつも忙しくて一緒にお料理を作るなんて時間は無いんです。
でも、いずれこの家を出て行く日が来ます。
その日の為に、これから私が娘に伝えて行きたい事を、この「四十九日のレシピ」の中で作られていた「暮らしのレシピ」なるものを私も少しずつ作って行こうかなと思いました。

その事をパパに話すと、「それは、絶対喜んで貰えるよ。」と励まされました。(^^)


時間はかかると思いますが、母の味を伝承出来る様がんばります。(^^)












もやもや☆ [読書]

本の終わり方。
本を読んだ者にとって、話の最後はとても大切です。

本を書かれた方にとっても、話の最後をどうするか・・・・色々考えて決められる事と思います。
私もお話を書く時、下手な話でも起承転結は考え、私的には「起」と「結」は一番頭を悩ませる。
だって、「起」は読んでくれる人が興味を持って、話しに引き込まれて行ってくれないと読んでもらえないでしょうし、「結」だって終わりがちゃんとしていないと、それまでワクワクして読んでいた気持が虚しい気持になってしまうじゃないですか。

でも、終わりをちゃんとするといっても、「ちゃんと」の仕方は書く人にとって、その作品をどう捕えて欲しいかによって違うんですよね。
ハッキリさせない方がよい場合もあって、そんな時は答えを出さず読む者がそれぞれに答えを考えてって感じの物もあります。
それも悪くない。
ただ、私は中途半端な終わり方が大嫌い。

「えっ?おわり?」
「でも、まだはっきりしていないことあるよね。」
「なんなのよ。」

って、もやもやが残る様な終わり方をされると、それまで楽しく読んで来た気持が、一気に冷めてしまい残念な気持になってしまうんです。


そして、久しぶりに消化不良な気分に陥った本に出会いました。

それが、この本です。

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「えっ?Mieさん、また和菓子?」
「本当に好きですね。」
って思われてませんか?

うふふ。(^^;)
そう言われても仕方ありませんね。
もう「和菓子のアン」を読んで以来、和菓子の奥深い話しにとても興味をもってしまったんです。

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今は、食べ物系の本を書いた本が沢山出て来てますが、和菓子には歴史があって、それぞれの和菓子に持つ意味は興味をそそります。

でも、ただ和菓子を題材にして、美味しさだけを書いただけではダメです。

やっぱり、そこに知識的な事がないとなんの魅力もないんです。

で、私は「和菓子のアン」を読んだ後、この本を書くのに作者が参考資料として使った本を私も探して買ったんです。

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「和菓子ものがたり」
この本探すの大変でした。(^^;)
その他の本は、見付からずガッカリしていたら、パパが色々和菓子に関する本を探して買ってくれたり・・・

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確かに読んでいて楽しいのですが、「なるほど」とか「そうなんだ」で終わってしまう。
やっぱり和菓子の事だけを書かれてもあまり頭の中に入って来ない。
でも、ストーリーの中に和菓子のはなしがあると、話と共に和菓子の知識が自然と頭の中に吸収されていって楽しくなる。(私の場合)

それで、本屋さんへ行くとそんな事を考えながら本を物色していたら見つけたんです。
私が、興味もてそうな本を。
それが「下町和菓子栗丸」という本でした。
これは、和菓子の事だけでなく、舞台が浅草なので、浅草の地名が色々出て来て、浅草を良くご存知の方なら文章を読みながら「ああ、あそこをこう行って、あの辺だな」なんて浅草を楽しみながら読み進む事が出来るんです。
私は、浅草をあまり良くわかりませんが、今年のお正月に浅草へ初めて行ったので記憶がまだ新しいので、わからないながらも「あっ、あのあたりかなぁ〜」なんて、楽しみながら読み進めました。(^^)


和菓子の話しも、「和菓子のアン」に出て来た和菓子とは違って、誰でも知っている「練りきり」「豆大福」「カステラ」「どら焼き」「おはぎ」「干菓子」などですが、素材についての説明がとても詳しく、和菓子の歴史や和菓子のクイズなども盛込まれていて、自分の知識の確認(ちょっと大袈裟)何かも出来て、結構楽しめる本です。

一冊で、二種類の楽しみがある様な本です・・・・

が、最初にも言いましたが、とても消化不良になる本なんです。

この本の主人公は、「甘味処栗丸堂」の主人栗丸仁といっていいのかなぁ〜
主人と言っても、仁の両親が事故で亡くなり、その後を継ぐ事になったので、年齢は19歳と言う若さ。
でも、読んでいると19歳とは思えないくらい大人な感じ。
でも、小さい頃から親に仕込まれていたので、19歳と言っても技術はしっかりしている。
知識もそれなりにあるのだけれど、経験が少ない分色々な壁にぶつかるのだけれど、そこへ葵という女の子が現れ、彼女の力を借りながら成長していく。
葵は、とても和菓子に詳しく素晴らしい味覚と知識の持ち主。
でも、彼女の正体は解らない。

そっ! 解らないんです。(- -;)

彼女の正体は明かされないどころか、最後に青いの腕にキズをみつけるんです・・・・
「葵の右手首の裏に、消えかけた細長い傷跡があるのを栗田は見る。」って

そんな一行を残し、終わるってどう思います?

気になって仕方ないじゃないですか!!
何か、一言書いてください!!

これ、絶対次回作なかったら怒っちゃいます!(-3-)

なので、只今ワタクシ、モヤサマです。(- -)=3





好みは、司さんかな☆ [読書]

朝、窓を開けると気持良い空気が部屋に流れ込んで来ました。
文を抱いて、バルコニーへ出て見ると、いつになく空気がヒンヤリとしてまるで高原の朝。
遊歩道を散歩する人達も、この涼しさにホッとした様にゆったりとした気分で歩いていました。
私も、あまりの涼しさにバルコニーで珈琲を頂く事に・・・・

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ノンビリと珈琲を味わおうとしたんですが、文が窓から「わんわん」って、自分も連れて行ってと催促。
文を抱いていては、ノンビリ珈琲なんて飲む事などできません。(><)

結局、文を抱いて外をボォーっと眺めるだけになってしまいました。

それでも、今朝の涼しさには体が休まる思いがしました。


さて、今日は本のお話を書かせて頂きます。

私は、本屋さんへ行くのが大好きで、しょっちゅう本屋さんへ足を運びます。
まぁ、何が目的って事もないんですが、何しろ色んな本を物色しながら、ダラダラと過ごす時間が楽しい。
そして、気に入った本が見付かると買って来るんですが、そんな事するから段々本が増えてしまって・・・・
それで、電子書籍にしたりしたんですが、電子書籍も買いますがやっぱり媒体の良さはある訳で・・・・
何よりも、電子書籍では本を探す時はとても便利ですが、私の様に目的もなくただダラァ〜っと本を見たい人間には電子書籍では本屋さんでの楽しさはないですものね。(^^)

それで、その「ダラァ〜」が功を奏して、思いもよらない本を見つけたんです。
「思いもよらない」と言うのは、以前読んだ本の続きとでもいうのかしら、そんな感じの本がまさか出版されているなんて知らなかったんですが、フラフラ本屋さんを歩いていたことで、その本にであってしまったんです。(超嬉しい。)

その本が、これです。

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「和菓子のアンソロジー」

以前、坂木司さんが書かれた「和菓子のアン」でありましたが、そのテーマである和菓子を他の作家さん達に坂木司さんがリクエストして書いてもらった本なんです。
勿論、一番最初には坂木司さんが書いた「和菓子のアン」のその後が書かれています。

私も「和菓子のアン」を読んでから、和菓子についてとても興味を持ち、この「和菓子のアン」を書くに当たって、坂木司さんが参考資料とした本を買ったりしました。
和菓子は、何も考えなければ「わぁー、綺麗」で終わってしまいますが、和菓子は「綺麗」だけではなく、作った和菓子にはとてもちゃんと意味があって、その意味を持つ和菓子を作る日本人て、とても几帳面で繊細でロマンチストなんだと気付かせてくれます。
そして、和菓子は日本の四季を感じさせてくれる素敵なお菓子なんですよね。(^^)

今回、坂木司さんが10人の作家さんを選んで、和菓子をテーマに小説を書いてもらい短編集にしたのが、この「和菓子のアンソロジー」です。

お話は・・・・
・空の春告鳥
・トマどら
・チチとクズの国
・迷宮の松露
・融雪
・糖質な彼女
・時じくの実の宮古
・古入道きたりて
・しりとり
・甘き織姫


坂木司さんが選んだ10人の作家さんは、皆さん食の表現力がとても素晴らしい方々と言う事でお願いした方と書いてあったので、私はとても期待して読まさせて頂きました。

当然ではありますが、テーマが「和菓子」とだけなっているのですから、和菓子をどう料理するかは作者さんの勝手。

なのですが、私としては坂木司さんの書いた「和菓子のアン」で和菓子から謎解きをしていくストーリーですっかり和菓子に興味をもった私としては、他の作家さんにもそんなストーリーを期待してしまうわけです。
単純に、ストーリーの中にポンッと和菓子の話を入れられても満足せず、かといって和菓子そのものをずっと追究されていっても、これ又理解不能で面白くなく・・・・
読者っていうのは、本当に自分勝手なものです。(^^;)


で、私的には、「迷宮の松露」と「融雪」と「甘き織姫」は、坂木司さんに近いものがあって読みやすかったです。
でも、「融雪」を揚げたのは、和菓子の事より食事の説明がとても楽しかったから。
説明を読んでいると、メニューが浮かんで来て作ってみたくなるお話だったんです。

そして、一番最初の「空の春告鳥」は、初めにもいいましたが、坂木司さんの「和菓子のアン」の続きですから、勿論楽しいです。

やっぱり、私は坂木司さんの謎解きで和菓子の楽しさを教えてくれる書き方が好きです。
主人公のあんちゃんのキャラクターも、この本をもり立てていますよね。

「よね」って、私誰に言ってるんだろう?(笑)
取り敢えず、「よね」は「和菓子のアン」を読んだ事のある方への同意を求めた言葉です。(^^)


「和菓子のアン」ファンの方、和菓子に興味がある方、この本では色んな作家さんがそれぞれに選んだ和菓子を紹介して下さっています。
また、「和菓子のアン」で紹介された和菓子と同じ和菓子をまた深く?紹介して下さっているものがあったりします。
もし、宜しければこの本を見つけたら読まれてみてもいいかもしれません。(^^)








謎が解けない☆ [読書]

今日は、台風の影響で雨が凄いです。
我が家は、娘がゼミの合宿で河口湖へ行っているんですが・・・・心配です。
私は、もう今日は外へ出られないだろうと思い、昨日のうちに二日分の買い物を済ませたので、一日お家の中に缶詰。

なので、時間も出来たということで、先日読み終えた本のお話でも書きたいと思います。(^^)


私は、頭もそう良くないし、顔も美人でもなく、取り柄らしい取り柄は何も無いんですが、何も無い中でも何かないかなぁ〜って考えると・・・・

ないないづくしの私の中では、「記憶力と想像力」はあるのではないかと思っているんです。
でも、この記憶力・・・・残念ながら年齢と共にレベル低下。
自信を持って「記憶力はあるんです。」とは言えなくなった。
残るは「想像力」・・・・これくらいは残しておきたい。

しかし、この「想像力」も危ないと。
いや、ないかも。(- -;)


先日、娘がジブリ映画を観に行って来たんです。

皆さんもご存知の「思い出のマーニー」。
帰宅した娘が言った言葉が「何か、最後の最後でやっと疑問が解けるって感じだった」というんです。
映画は、観に行きたいと思っているんですが、今夏休みで子どもが多いだろうからちょっと躊躇してしまっているんです。
そんな時、本屋さんで本を探していると、「思い出のマーニー」の本が目に入り、取り敢えず本を読もうってことで、買って読んだんです。


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確かに、本を読んでも娘が言った通り、疑問は本の最後に解き明かされるんです。
でも、大切な・・・・というか、一番知りたい事が解明されないままなんです。
「解説」には、疑問を解く鍵が書かれているのではないかと思って読んでも、やっぱり書かれていない。

で、映像を観た娘は私の謎を解き明かしてくれるのではないかと、聞いてみました。

しかし・・・・

映画は、当たり前なんですが、お話の中のインパクトのある部分だけを取り上げているので、私の疑問の回答は得られませんでした。
逆に、娘に話の解説をしてあげてしまいました。(^^;)
すると、娘が「ママ、やっぱり映画を観てから本を読んだ方が良かったんじゃない」と言われ・・・・
そうなんですよね。
「かぐやひめ」の時も、本を先に読んでしまった為に、映画に物足りなさを感じてしまったんです。
なので、今回も「思い出のマーニー」は観に行くの止めました。(^^;)


さて、私のどうしても解らない事なんですが・・・・
これから、映画を観ようと思われている方もいらっしゃると思うので、ここで色々書く事はどうかとおもうので、今ちょっとどう表現しようかと悩んでいます。(- -)


ん〜


人間と言うのは、「暗示」にかかりやすいと思うんです。
自分の体験ではないのに、ずっと誰かの体験を聞かされていると、その他人の体験がいつしか自分の体験と思い込んでしまう事があります。
これを悪い事に使う人もいますが、良い悪いではなく、自分の意識のない所で自然に思ってしまっている事もある。
それが、ちいさい頃に聞かされていた事だと尚更、自分の過去と人の過去が混ぜこぜになって、本当は見た事もない景色なのに、まるで昔見た事があるみたいな、何か懐かしさを感じたりする事は考えられる事。

だけど、生きた時間が違う相手と同じ時間で出会うと言う事って・・・・どういうことなのか?
まぁ、タイムスリップするという考え方もあるけれど、タイムスリップする時って何かしらのキッカケがあるものだけど、何もない所から自然に時間の壁を越えて出会うって不思議だと思いませんか?

私は、それがどうしても不思議で、どういう事が起きてたのか知りたいのですが、それを説明してくれる事はなかったんです。


でも、この「思い出のマーニー」は、本で読むととても興味深い内容だと思います。(^^)



最後に、最近の文ですが、随分大きくなりました。
明日は、トリミングなので体重を聞くのがドキドキです。(^^;)

遊びも激しく、毎日家の中を走り回って、皆から怒られてますよ。

でも、疲れるとコロンっとどこでも転がって寝てしまっているんですが、時々見当たらなくて焦る事も・・・・

この間は、何処を探しても見付からず冷や汗が出てきましたが、フト目をやった先に・・・・

文のおもちゃのカゴがあって、一回は見過ごしたのですが、良くみたらそこに文がいるじゃないですか。

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遊び疲れて寝てしまったんだと思いますが、まるでぬいぐるみの様に見えて、文に気付きませんでした。(^^;)

文のやんちゃっぷりは、まだまだ続くのでしょうね。(^^;)










今になって、やっと☆ [読書]

夏休みに入っても、学校へクラブ活動に出掛けたり、講習へ出掛けたりと今の子ども達は、とても忙しいですね。
でも、「夏休み」って暑くて授業にならないからお休みになったのではなかったかしら?
私の記憶違い?

昔から思っていたんですけど、夏は暑くて授業にならないから暑い時期をお休みにしたのに、なんで宿題を沢山だすのか・・・・
不思議じゃないですか?
学校が暑ければ、家だって暑い。
勉強なんて出来るわけない。

と、勉強大嫌いの私はそう思っていました。(^^;)

が、最近はその夏休みの宿題を代行してくれる人がいるとか・・・・(@o@)
驚きです。
何でもその理由、自分の為の勉強(受験勉強)をする為とか、クラブ活動に専念する為にお願いするらしいのですが・・・・
確かに、暑いのに沢山宿題出されるのは嫌ですけど、出された宿題を自分でやるのは当たり前。
それが、ルールだと思うんです。
小さいうちから、自分の課題を他人に任せること(お金を払って)を身につけてしまったら、社会人になって仕事をする様になった時、嫌な仕事をお金を払って他の人にやってもらう様な人間になってしまうのでは?
そうまでしなくても、責任感のないというか、自分の好きな事以外はやらないような人間になるのではないかと心配です。

宿題は、嫌です。
でも、宿題をやるということは、知識をつけるだけではなく、その先に繋がるものが他にもあるってことを学んで欲しいですね。(^^)

なんて、偉そうな事をいってますが、まぁ私も宿題はとてもいい加減にやってましたね。(^^;)

特に嫌な宿題が、読書感想文を書く事。
私、本当に本を読むのが大嫌いだったんです。
なのに、読む本まで指定されて・・・・
興味のわくような本なら良いけれど、学校で指定する本て何故か面白くない本ばかり。
だから、感想文はいつもペラペラって適当に読んで・・・眺めてかな?
そして、あとがき読んで適当に書いてました。
なんて、今みなさんは「えぇ〜、Mieさんダメじゃん」と思われてますよね。(^^;)


そんな私なんですが、先日例のkindleちゃんで本探しをしていた時、目に入って来たのが「星の王子さま」。

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皆さん、ご存知ですよね。
この「星の王子さま」は、高校一年生の頃だったか、夏休みの読書感想文の宿題だったと思います。
で、私は先に述べました通り、真面に読んでいないんです。
だから、記憶ってあまりないんですが、確か小さな星に住む王子様が、色んな星を旅し地球にやって来たというところしか記憶が・・・内容すっかりわすれている。(^^;)
話を良く覚えていないんですから、もちろん感想文はどんな事を書いたかなんて覚えているはずも無い。
そんな、私の感想文を読んだ先生は、さぞかし深い溜め息をついたことでしょう。(^^;)


それで、今更なんですが、この「星の王子さま」をちゃんと読んでみようと思ったんです。

昔読み始めた時、なんともつまらない話だなぁ〜と、真面に読んでもいないのにそんなことを思った事だけは覚えています。
が、今やっと真面に読んでみて一番最初に思った事は、「こんなに悲しい話だったのか・・・・」と。
そして・・・・難しい。
これを、夏休みの宿題に出すって・・・・
学校の先生が指定した理由は理解できますが、みんな理解できたのかなぁ〜なんて。
十代の子ども達が、このお話を真剣に読んで理解出来ていたとしたら・・・・
今の様な世の中には・・・・ならない?

でも、思うんです。
この本を、学校が指定する理由がとても良くわかるんですが、どんなに良い本を学校が指定しても、感想文を書かせて終わりはダメですよ。
色んな経験をし、その都度考えながら生きて来た大人には、このお話は理解も出来ますし、身につまされる様な心に痛い内容で、読みながら反省の気持も湧いてきます。
だけど、十代の子ども達には、多分「そうなんだ」か「星の王子さま、かわいい♡」で終わってしまう。
これから、生きて行く子ども達に何が大切なのかを教えてくれている本ですから、夏休み明けの授業でも取り上げて学んで欲しいです。(^^)

だって、あとがきに書いてありましたが、この本は「悟りの書」だと書いてました。
正しく「悟りの書」だと思います。
そんな、「悟りの書」をまだまだ人生経験の少ない子ども達が読んでも、なかなか理解するには難しい。

でも、今の子ども達には必用な本。
今は、いじめの問題があったり、集団でないと行動出来ない子がいたり、私の子どもの頃には考えられない問題が沢山あります。
それは、常に出来上がった物の中で生きていて、「考える」こと「想像する」こと「感じる」ことをしなくなってしまったからなのかと思ったりします。
本嫌いの私が言うのもなんですが、本には色んな事に対しての答えがあります。


この「星の王子さま」、これから生きて行く子ども達に色んな事を教えてくれています。

本当に大切な物は、目に見えないものである事。
その「目に見えないもの」とは何なのか。
それは、生きて行く上でとても大切なものである事。

物事の真実を見る方法。

物毎の原因は、自分達にある事。


ちょっと難しそうですが、丁寧に読みながら、考えたり想像したり感じたりするのにとても良い本です。


あまり上手く書けませんでしたが、この夏休みに「星の王子さま」を読んで下さる方がいて、自分なりの素敵な感想文を書いてくださる方がいたら嬉しいです。(^^)


うん十年前の反省を込めて・・・

















面白そう☆ [読書]

いつも本屋さんで目にしていた本。
一回は手にしながらも、何故か元の位置に戻し、別の本を買ってしまう。

その本を、とうとうKindleちゃんで買ってしまった。

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私は、良く新書を読んだりしていたのですが・・・・と言うのは人の考えが知りたいというのがあっての事。
でも、それもなんか・・・・
って事で、その後目が行く様になったのが、癒し系・・・「ほっこり本」。
で、ほっこりする様な話っていうと、食べ物を題材にしているような本が私のお気に入りとなりました。

これまでにも、何冊かブログに書きましたが、今回は「ランチのアッコちゃん」。

「あぁ〜知ってるぅ〜」「私も、読んだぁ〜」って思った方もいらっしゃるでしょう。
だって、本屋さんに言ったら目に付きますものね。(^^)
でも、手にしながらも買わなかったのは、ペラペラって見た時「これっ!」って思わなかったんです。
だけど、同じ著者の書いた「あまからカルテット」を読んで、おいなりさんの事やおせち料理のことなど興味深い話が書かれていた事から、「やっぱり読んでみようかなぁ〜」って思いになったんです。

本て、読み始め・・・・最初の一行が肝心。
と言ったらなんですが、私は一行目で「読めるかも」って感じるんです。
で、この「ランチのアッコちゃん」は・・・・「ん〜」って感じだったのですが、タイトルに期待をもって読んでみました。

すると・・・・
ちょっと、面白い内容になっていって・・・・

ある出版社に勤める美智子と言う派遣社員が、同じ部署の部長であるアッコさんと一週間ランチの交換をする事になるんです。
美智子は、自分のお弁当をアッコ女史に渡し、アッコ女史は曜日毎にランチを食べる場所が決まってる自分の行きつけの店へ美智子を通わせるという方法だ。
そして、それを一週間続けるという約束をした。

美智子は、毎朝アッコ女史の机の引き出しにお弁当を入れ、アッコ女史はその日のランチの場所を紙に書きお金を添え美智子に渡し、美智子は地図を頼りにお店へ・・・・
時には、地図とお金の他にジョギングウェアーと運動靴を手渡され、目的地まで走らされる事も。
それはとても謎めいていて、初めは乗り気でなかった美智子も段々楽しくなって来た。
毎日アッコ女史の指定した場所に通いながら、色々な人との出会いを重ねて行くうちに、どこか自分を卑下していた美智子自身にも変化が現れて来る。


「ランチのアッコちゃん」は、第四章まであり、今書いた内容は第2章まで。
その後の第三章と第四章は全く違う話というか・・・・

アッコ女史は、最終的に「東京ポトフ」という移動販売を始めるんですけど、第三章と第四章ではその「東京ポトフ」の移動販売車がチラッと出るだけ。
なんか、無理矢理出している様な印象を感じないでもない。

一章二章を楽しく読んで来た分、突然関係ない話が飛び出して来て違和感を感じ、ちょっとガッカリした私です。

まぁ、それはいいとして・・・・

月曜日から金曜日まで、毎日違うお店へ行くのは、不思議の国のアリスになった様な感じ。
アリスは、わけのわからない世界に迷い込んで、ホワイトラビットを追いかけながら、おしゃべりをする花やチシャ猫やイカレ帽子屋などいろんな生き物に出会う。
変な生き物だけど、そこでは何かしらヒントがある。
それと同じ様に、アッコ女史の指定するお店へ行く事で、仕事場では感じられない彼女の別の姿が見えて来て、段々アッコ女史に興味がわき、彼女の姿を追い求めて行く様に・・・・そんな中で自分らしく生きるヒントに巡り会って行く。
不安を感じながらもどこかワクワクする様な感覚があって、読んでる方も楽しくなります。

今回、お話の中に出て来た食べ物は、月曜日「カレー」、火曜日「スムージとラップサンド」、水曜日「天丼」、木曜日「寿司」、金曜日「カレー」だったのですが、食べたのではなく逆に「ドライカレー」を作る事に。

残念な事に、興味をそそる様な食べ物とか話はなかったのですが、人間ウォッチングが大好きな私としては、色んな人間模様が見られて、楽しかったです。(^^)


さて、ここからは、文の話を少し。

以前、文は色々な遊びをすると言いましたが、その時の「たまご」ちゃんですが、今もたまごちゃんは大好きな様で毎日遊んでいます。
一番困るのは、「たまごちゃんで、遊ぼうようぉ〜」って言って来るとき。

たまごちゃんを持って来て、「ぱふぅ〜」って鳴らすんです。
でも、忙しいときは「今、遊べないの。」って言うと、ずっと後ろに張り付いて来るんですが、その時
たまごちゃんを、ママのふくらはぎに押し付けて「ねぇ〜遊ぼぉ〜」って。

不思議な事に、歩いていてもふくらはぎに押し付けて来たたまごちゃんは、ずっとママのふくらはぎにくっついたまま。
想像できますか?
文は、私の歩く歩調に合わせてたまごちゃんを押し付けているんです。(^^)

解りやすく説明すると、運動会で風船を人と人との間に挟んで運ぶ競技がありますが、文はたまごちゃんをくわえてママのふくらはぎに押し付けて、スピード合わせて歩いてるんです。
色んな事を考える物ですね。

その文くん。
たまごを隠すのが得意なのは、お話ししましたね。
先日、たまごちゃんを飛ばしながら家中を走り回り、挙げ句の果てに玄関まで・・・・
玄関マットは靴の上にまで飛んで、スリッパも靴もヒッチャカメッチャカ。

「まったくぅ〜」と良いながら片付けに言ったんです。
そして、マットを除けたら・・・・

「たまごちゃん、みぃ〜っけ!!」

マットの下にあったママの靴の中に・・・・


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あっ!すみません。
お見苦しい靴で。(^^;)

靴は別として、文のやっている事が可愛くて、思わず写真に撮ってしまいました。(^^)

毎日毎日、同じ事を繰り返している様に思いますが、少しずつ遊びが変わって来ているんです。
遊びも成長しているのかな?(^^)




小さい小さい王様☆ [読書]

この世に生まれ、成長して行くと必ず「大きくなったら・・・・」と、未来への希望とか夢を思い描き、そして希望や夢を実現をさせる為に人は努力する。
しかし、その夢や希望を実現させる事は、そう簡単なことではない事に気付き、多くの人は大きな壁の前で、それまでの思いを捨ててしまう。

しかし、諦めず小さい頃に思い描いた夢や希望を、いつかきっと叶えるという強い意志を思っている人がいる事も確か。


先日、ある本を探す為に、本屋さんを何件か歩き回り、探していた本はみつからなかったのですが、ある本屋さんでずっと前に探していた本を偶然見つけました。

それが「小さな小さな王様」でした。

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この名前を聞いて「あれっ?何処かで聞いた事ある。」って、思った方がいるのでは?

そうです!
この「小さな小さな王様」は、あのSTAP細胞を発見した小保方晴子さんが、中学生の時に読んで感銘したという本です。
この本のことは、テレビのニュース番組かなにかで知ったのですが、その時小保方さんが書いた、この本の感想文を聞き、私は凄く驚いたんです。
感想文の内容については、申し訳ない・・・・・覚えていないんですが、ただ彼女の書いた感想文はとてもしっかりしていて、中学生なのに良く書けているって事と、こんなしっかりした考え方を持っているから、若くしてSTAP細胞を発見出来たんだと納得した事を覚えています。
この時、丁度娘も見ていて「そこら辺の大学生より、しっかりした文章力をもっているね。」と感心していました。

それで、私もこの「小さな小さな王様」という本を読んでみたくなり、やっと見つけたんです。

このお話なんですが・・・・
実は私、この本の題名だけで、この本は「おとぎ話」のような話であると勝手に思い込んでいたんです。
ところが、読んでみるとまったく物語の雰囲気がない。
「おかしいなぁ〜」なんて思いながら読み続けているうちに、「めでたし、めでたし」の締めくくりも無く・・・終わってしまった。
残ったのは、消化しきれない思いだけ。

読んだ後も、この本は何なのかと数日考え、ある時「フッ」とこの本は何を書いていたのかに気が付いた。
と言っても、私の思いついた事が正解なのかどうかはわかりませんが・・・・。(^^;)

ということで、この本に書かれている事を少しお話しますね。


ある時、一人の男の人の前に小さな王様が現れます。
その小さな王様は、男の人の人差し指くらいの大きさしかない。
王様は、とても気まぐれな人。
そして、好物はクマの形をしたグミ。

王様は、男の人のところの事について、話を聞かせて欲しいという。
男の人が「生まれた時は、小さい体だけど年を重ねる毎に大きくなって、更に年を取ると少しだけ体は小さくなり、そして死ぬ」と言うと、小さな王様の国では、生まれた時は既に体は大きく、年を重ねる毎にその体は少しずつ小さくなり、最後は見えなくなってしまう。
見えなくなってしまうが、それは死ではないと言った。

王様は、時々男の人の前に現れる。
現れては、色々お願いやら質問やらをしてくる。
ある時は、男の人が通う会社へ連れて行って欲しいといった。
男の人が王様を自分の会社へ連れて行く時、王様は男の人に色々な事を教えてくれた。
初めて通る道、初めて出会う人のはずの王様なのに、毎日通っている男の人よりも、王様はたくさんの事を知っていた。
男の人は、自分はなんでも知っている様で、何も知らず何も見ていないことに気付く。
そして、ある夜星を眺めている時「自分は、あの星よりもちっぽけな人間に思える」と、男の人が言うと、王様は「宇宙には限界があり、この宇宙を包んでいるのは自分の様に思える」と。

自分が宇宙のすべてと思う王様と、自分は宇宙の欠片と思う男の人。
しかし、そうなると男の人は王様の一部分になってしまうが、実際にはそんな事は無い。
ということは、男の人に欠けているのは王様と言う事になると・・・・


この本を読んだ時、本当に何かなんだか良くわからなかったんですけど、男の人の前に現れた王様は、この男の人の中に存在する夢や希望なのではないかと思いました。
小さい頃は、夢や希望の存在は大きく、現実の中ではその存在の姿は段々小さくなって行く。
それが、私達の中に生まれた時から存在する王様なんです。
なんか、ちょっとなぞなぞみたいですよね。(笑)

夢や希望を無くす原因には色々ありますが、その中には病気になることで心の王様を、小さく小さくしていかなくてはならなくなり、最後にはその姿が見えなくなってしまう。

病気になることで、未来に夢や希望を持てなくなる事はとても辛い事です。
小保方さんは、中学生の頃この本を読んで、どんな人にも王様を持ち続けて欲しいと思い、研究者の道を歩み、STAP細胞の発見に至ったのかな?
なんて、一人そんな事を思ったりしました。

でも、このお話、中学生が理解するにはとても難しい様な気がするんです。
難しいから頭が良くないと理解出来ないというのではなく、「想像力」が必用に思うんです。
あっ、でも中学生の頃の方が純粋だから素直に理解できるのかもしれませんね。(^^;)

研究者というのは、確証のないところから研究して、想像でしか無かった事を現実の物として実証するという事が研究者なのかな。
そこには、あるかないかはわからなくても「ある」と信じて研究するのが研究者だと私は思うんです。

今、小保方さんの研究が疑われています。
まぁ、疑われてしまったのは自らの過ちがあったからだけれど、だからと言って同じ研究者がSTAP細胞の存在までも疑念視するような見方をしている様に思えるのはとても残念。

同じ研究者ならば、STAP細胞に夢と希望を抱いている人もいるのですから、STAP細胞の存在を実証して、多くの人の心の中から王様を消さないで欲しいです。

そして、こんな素敵な本に出会えた小保方さんの心の中の王様、今とても小さく消えてしまうかもしれない王様が、再び存在が大きなものとなる様、小保方さん自身も努力して欲しいし、周りの方々も若い芽を摘むのではなく、人生の先輩として間違ってる事は正してあげて、立派な木に育ててあげて欲しいと思う今日この頃です。









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